目をさましていなさい【マルコによる福音書13章31節—37節】

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マルコによる福音書13章31節―37節(口語訳)

13:31天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は滅びることがない。 13:32その日、その時は、だれも知らない。天にいる御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。 13:33気をつけて、目をさましていなさい。その時がいつであるか、あなたがたにはわからないからである。 13:34それはちょうど、旅に立つ人が家を出るに当り、その僕たちに、それぞれ仕事を割り当てて責任をもたせ、門番には目をさましておれと、命じるようなものである。 13:35だから、目をさましていなさい。いつ、家の主人が帰って来るのか、夕方か、夜中か、にわとりの鳴くころか、明け方か、わからないからである。 13:36あるいは急に帰ってきて、あなたがたの眠っているところを見つけるかも知れない。 13:37目をさましていなさい。わたしがあなたがたに言うこの言葉は、すべての人々に言うのである」。

目次

目を覚ましている理由

13:32その日、その時は、だれも知らない。天にいる御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。 13:33気をつけて、目をさましていなさい。その時がいつであるか、あなたがたにはわからないからである。マルコ13:32,33(口語訳)

なぜ、目をさましている必要があるのでしょうか?

ここでは「その日その時」が、誰にもわからないからとあります。なぜ、それがわからなかったら、目をさましている必要があるのでしょうか?

再臨の時にキリストはわたしたちを起こしてくれないのでしょうか?

同じ箇所をルカで見てみると、次のように書かれています。

21:34あなたがたが放縦や、泥酔や、世の煩いのために心が鈍っているうちに、思いがけないとき、その日がわなのようにあなたがたを捕えることがないように、よく注意していなさい。 21:35その日は地の全面に住むすべての人に臨むのであるから。 21:36これらの起ろうとしているすべての事からのがれて、人の子の前に立つことができるように、絶えず目をさまして祈っていなさい」。ルカ21:34—36(口語訳)

放縦や泥酔、世の煩いのために心が鈍ってしまい、霊的に眠ってしまうのです

世俗のためにまひした心には、その愛も喜びも、楽しいものとは思われない。人は自分自身を天との交わりにふさわしくないものにすることによって、天から除外されるのである。

『キリストの実物教訓』 p.396

霊的に眠った状態になったら

わたしたちが霊的に眠ってしまったら、世俗のために麻痺してしまったら、天国が楽しいとは思えなくなってしまう可能性があります。

ロトの妻のように、再臨が近づいても興味を持たず、世俗にひかれて滅びてしまうかもしれません。

そうならないように、絶えず目をさまして祈っていなさいとキリストは言われました。

言い換えれば、世俗の方に惹かれるのではなく、キリストのほうに絶えず惹かれていなさいということです。

パウロはこのことを次のように、表現していっています。

 5:16いつも喜んでいなさい。 5:17絶えず祈りなさい。 5:18すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、神があなたがたに求めておられることである。 5:19御霊を消してはいけない。 5:20預言を軽んじてはならない。 5:21すべてのものを識別して、良いものを守り、 5:22あらゆる種類の悪から遠ざかりなさい。1テサロニケ5:16—22(口語訳)

目を覚ますとは、絶えず祈り、感謝し、喜び、御霊を消さず、預言を大切にして、悪から離れようとしていることです。

17節の絶えず祈りなさいの前にある、「いつも喜んでいなさい」がポイントです。

神との交わりを「喜んでいるかどうか」。ここが一つ、わたしたちの方向性を確認するポイントになります。

弟子たちは、ますます喜びと聖霊とに満たされていた。使徒言行録13:52(口語訳)

聖霊に満たされた弟子たちは、喜びにも満たされていきました。わたしたちはどうでしょうか?

聖書の引用は、特記がない限り日本聖書協会新共同訳を使用しています。
そのほかの訳の場合はカッコがきで記載しており、以下からの引用となります。
『新共同訳』 ©︎共同訳聖書実行委員会 ©︎日本聖書協会
『口語訳』 ©︎日本聖書協会 
『新改訳2017』 ©2017 新日本聖書刊行会

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