マルコ

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どんな人?

マルコによる福音書の著者。ペトロやパウロの助手として働きました。別名「ヨハネ」。

主な聖書箇所:使徒13:4-13、15:36-41

ストーリー

伝道者としての挫折

母といとこがクリスチャン

エルサレムにある母マリアの家が、クリスチャンたちが集まる場所になり(使徒12:12)、キリストが弟子たちと最後の晩餐をし、ペテロたちがペンテコステを受けたのは、この家であったとされています。また、いとこは伝道者バルナバ(コロサイ4:10)で、おそらく彼に誘われ、マルコも伝道旅行に参加します。

伝道旅行中に帰る

マルコは第一次伝道旅行で、パウロとバルナバの助手として、伝道者デビューを果たします。しかし彼は、途中でエルサレムに帰ってしまいます。このこともあって、第二次伝道旅行の際には、マルコを連れて行きたいバルナバと、連れて行きたくないパウロの間で激しい論争へと発展してしまいました。その後、マルコはバルナバと行動することとなります。

伝道者としての成長

パウロとの和解

パウロのいくつかの手紙を見てみると、マルコがパウロと和解し、再び助手としてお手伝いしていることがわかります(フィレモン(ピレモン)1:24、コロサイ4:10)。マルコは、パウロにとって「よく助けてくれる」(2テモテ4:11)存在へと成長していったのです。

ペトロにも同行

ペトロの手紙の中にも、マルコが登場します(1ペトロ(ペテロ)5:13)。彼は、初代教会の柱であったパウロとペトロの両方と、行動を共にした人物です。

マルコによる福音書を執筆

4つある福音書のうちで、一番短いのがマルコによる福音書です。マルコは、簡潔にイエス・キリストの物語を記すことによって、十字架へと向かっていく救い主の姿を鮮明に描きました。

マルコのその後

伝承によれば、その後マルコはエジプトに渡り、アレキサンドリア教会を設立してその責任者となり、迫害によって殉教したと言われています。

参考文献

新聖書大辞典(いのちのことば社)

聖書人物おもしろ図鑑 新約編(日本キリスト教団出版局)

Horn, S. H. (1979). In The Seventh-day Adventist Bible Dictionary (p. 12). Review and Herald Publishing Association.

Easton, M. G. (1893). In Illustrated Bible Dictionary and Treasury of Biblical History,

Biography, Geography, Doctrine, and Literature (pp. 12–13). New York: Harper & Brothers.

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