【すぐわかる聖書講座#5】結局、キリストは神なの?【子なる神】

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ただの人ではないキリスト

舟の中にいた者たちはイエスを拝して、「ほんとうに、あなたは神の子です」と言った。マタイ14:33(口語訳)

古代史の学者たちは事実上、イエス・キリストは歴史上実在した人物であったとの見解で一致しています。それは幾千もの歴史的文書と考古学的発見がイエス・キリストの実在を裏付けているからです。

さて、キリストは実在したが神の子ではなく、ただのよい教師であったという意見があります。しかし先ほどの聖句には、キリストは神として礼拝されている場面が出てくるのです。

キリストは自分が礼拝されるのを良しとされました。少し考えてみてください。もし、自らを神と主張しながら、実際は神でないとすると、その人はよい教師でしょうか。

それはただの詐欺師です。しかし、彼の生涯と教えは詐欺師とは無縁でした。キリストを十字架にかけたピラトでさえも、4回も「この人には何の罪もない」と言っています。

だとすれば、キリストは幻覚と妄想の中に生きていたのでしょうか。彼の生涯と教えを学べば、そうでないことは明らかです。キリストは非常に聡明で、当時最高峰の識者であったパリサイ派たちと論じ合っています。   

神であるキリスト

またある人々は、キリストは人ではなかったが、神でもなかった。神に造られた天使のようなものだと言います。

このためにユダヤ人たちは、ますますイエスを殺そうと計るようになった。(中略)神を自分の父と呼んで、自分を神と等しいものとされたからである。ヨハネ5:18(口語訳)

キリスト自身も神であると宣言され、人々もその発言の意味をしっかりと理解していました。だからこそ、神を冒涜したとして殺されていったのです。

キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず……フィリピ(ピリピ)2:6(口語訳)

キリストの兄弟ヤコブも「彼は自ら主張している通り、神の子です」と証言しています。 彼自身、最初は信じておらず、気が狂ったと思い、キリストを取り押さえに行きますが、最終的には信じていくのです。キリストは神だったのです

そのヤコブがキリストを神であると信じたきっかけは、キリストの十字架での死でした。一体、その時に何が起こったのでしょうか。次回、学びましょう!

聖書の引用は、特記がない限り日本聖書協会新共同訳を使用しています。
そのほかの訳の場合はカッコがきで記載しており、以下からの引用となります。
『新共同訳』 ©︎共同訳聖書実行委員会 ©︎日本聖書協会
『口語訳』 ©︎日本聖書協会 
『新改訳2017』 ©2017 新日本聖書刊行会

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