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権力をおびやかす存在
神の国は言葉ではなく、力である。1コリント4:20(口語訳)
聖書は歴史を通じて攻撃され続けてきました。ある人はこう言っています。
聖書ほど大規模な攻撃を、これほどの激しい憎しみと疑いを持って、徹底的に、そして、学術的に、すべての章、文、教えに対して受けているものがあるだろうか バーナード・ラム
ローマ帝国は当初、キリスト教を弾圧しましたが、消し去れないと知るとそれを利用し始めます。フランス革命時、非キリスト教化運動が起こりましたが、これも失敗。後に覇権を握ったナポレオンはキリスト教を利用し、自ら神と同等の地位におきます。
聖書は歴史を通じて攻撃され、そして権力者たちに利用され続けてきました。
逆に言えば、それほどまでに権力者たちをおびやかす存在であったのです。
なぜなら、預言は決して人間の意志から出たものではなく、人々が聖霊に感じ、神によって語ったものだからである。2ペトロ(ペテロ)1:21(口語訳)
聖書は人間の意志や思いからではなく、神によって書かれたとしています。しかし、何か超自然的な力がその人にとりついて、一字一句書いたわけではありません。
テオピロ閣下よ、わたしもすべての事を初めから詳しく調べていますので、ここに、それを順序正しく書きつづって、閣下に献じることにしました。ルカ1:3(口語訳)
ここでルカははっきりと「自分で調べてまとめた」と言っています。何かがとりついてはいません。ルカが調べ、まとめたのです。しかし、その過程で神の意志つまり「霊感」が働き、その思考と思想が導かれたのです。これを「思想霊感」と言います。
「そうはいっても正確にその聖書は伝えられたの」という疑問が出てくるかもしれません。
さまざまな地位や職業からなる40名ほどの人が、聖書を構成する66の本を書いていきます。
驚くべきことに初めの著者から聖書の最後を書き終えた人まで、およそ1500年もの隔たりがあるにもかかわらず、聖書は一貫性を保っているのです。
1947年に見つかった死海写本を見ると、2000年以上前の写本と現在の聖書の内容が驚くほど一致していることがわかります。
もちろん、人間の手によるものである以上、微妙な違いはあります。1つの写本につき、平均8つの相違点はありますが、内容全体に関わるほどの相違はありません。聖書はたしかに神に導かれているのです。
では、聖書自身が提供している証拠は何かあるのでしょうか。次回、学びましょう!