【すぐわかる聖書講座#20】一番大切なのは「ら」【教会】

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教会とは

教会と聞くとどのようなイメージを持ちますか? 美しいオルガン、荘厳な礼拝堂でしょうか? 

聖書の中で「教会」という言葉は、「エクレシア」というギリシャ語を訳した言葉で「召し出す」という意味です。

この概念は聖書全体を通して「集まり」「集合」「グループ」を表していました。

つまり教会とは建物ではなく、人々の集まりなのです。

教会と共にいるキリスト

ふたりまたは三人が、わたしの名によって集まっている所には、わたしもその中にいるのである。マタイ18:20(口語訳)

キリストはこの「人々の集まり」、「教会」と共にいると約束しています。興味深いことにこのキリストの発言はユダヤ教の中でも言われていたことでした。

ミシュナーには次のようなことが書かれています。

この言葉は、「二人が集まってトーラーを学ぶところには、シェキナの栄光が共にある」というラビの言葉と密接に関連しています。

昔も今も、神はこの「人々の集まり」に特別の関心を寄せられています。その理由はイエスの名前にヒントがあります。

イエスとはヘブライ語で「主は救い」という意味です。このイエスには別名があり、その誕生の時には別名で呼ばれている預言の言葉が出てきています。それがインマヌエルです。インマヌエルは「神われらと共にいます」という意味です。

救いとは「神と人が共にいること」であると繰り返し、学んできましたが、ここでもそれは明らかになっています。注意深くここを見てみると、「われら」と共にいますと書かれていることがわかります。この「ら」がポイントなのです。

三位一体の神は、愛の存在であるゆえに3つの位格を持ち、人類を創造し、交わりを楽しもうとされています。もしわたしたちがその愛の神のイメージを人々に伝えたいと思うならば、それは一人では達成されないのです。だからこそ「われら」なのです。この「ら」が大切なのです。

では、教会の役割とは具体的にはどのようなものなのでしょうか?次回、学びましょう!

聖書の引用は、特記がない限り日本聖書協会新共同訳を使用しています。
そのほかの訳の場合はカッコがきで記載しており、以下からの引用となります。
『新共同訳』 ©︎共同訳聖書実行委員会 ©︎日本聖書協会
『口語訳』 ©︎日本聖書協会 
『新改訳2017』 ©2017 新日本聖書刊行会

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