この記事は約2分で読むことができます。
教会の役割
教会は人々の集まりであると学びました。そこには交流、つまり交わりがあるのです。これは単なるコミュニティーの形成ではありません。「福音にあずかっている」コミュニティーであり(ピリピ1:5)、信者同士の交流だけでなく、神との交わりをも意味しています。つまり、神の家族となることが教会のメンバーとなることなのです。
教会の役割の1つめは、神の家族の形成でした。そして、教会の役割2つめは、神の家族を取り戻すことです。キリストは何度も、失われたものを取り戻すたとえ話をされました。
人の子がきたのは、失われたものを尋ね出して救うためである。ルカ19:10(口語訳)
失われたということは逆に言えば、それまでは近くにいたということです。もともと、人類はキリストのそばにいましたが、サタンの働きと罪によって、その間は引き裂かれてしまいました(イザヤ59:2)。それゆえに、キリストは失われた人々を取り戻そうとされているのです。
キリストの驚き
主は人がいないのを見て、とりなすものがいないことに唖然とされた。それで、ご自分の御腕で救いをもたらし、ご自分の義を支えとされた。イザヤ59:16(新改訳2017)
イザヤ書59章16節では「とりなすものがいないこと」に驚かれているキリストの姿が出てきます。失われた人々を取り戻そうと、奮闘されていたキリストはふと見ると、教会が神の家族を取り戻そうとしていないことに気づかれるのです。
それはちょうど、放蕩息子のたとえ話に出てくる兄のようです。放蕩のかぎりを尽くそうと、家の財産を強引に持って出ていった弟を、父はくる日もくる日も待ち続け、ついに再会を果たしたとき、生きて出会えたことに感謝して祝宴を設けます。しかし、兄は待っていなかったばかりでなく、祝宴を設けること自体に疑問を投げかけていくのでした。
神との関係を失った人々との再会をキリストは待ち望んでいます。そして、教会もその再会のために働いていくのです。
では、その教会に多くの種類があるのはなぜでしょうか? 次回、学びましょう!