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預言者としての召命
19世紀初頭、ある1人の女性が預言者として召されたとされ、批判的に吟味されました。
聖書と一致しているか、キリストとキリストの十字架を認めているか、良い実を結んでいるか、預言は成就しているかという4つのテストを経て、彼女に預言の賜物が与えられていることが確認されていきます。それがエレン・G・ホワイトでした。
彼女以外にも、神から幻を与えられた人物は当時いましたが、彼女は80冊の本、200の小冊子、パンフレット、そして4,600もの記事を書き残していることから、大きな影響力を与えています。そのために、セブンスデー・アドベンチスト教会において、彼女の著作は親しまれているのです。しかし、興味深いことに彼女自身、彼女が執筆したどの本も聖書に取って代わることはないと主張しています。
もしあなたがたが聖書の標準に到達し、完成されたクリスチャンとなることを願って聖書を研究していれば「勧告」は必要でなかったでしょう。
事実、セブンスデー・アドベンチスト教会は、教会が確立した教理は、エレン・G・ホワイトの著作に依存して確立されたものではないことを公に宣言しています。
教会の設立者たちは、聖書の学びをとおして、基本的な教義を確立していきました。彼らは、これらの教理を、エレン・ホワイトの幻をとおして与えられたのではありませんでした。
エレン・G・ホワイトはたしかに預言者でしたが、その役割は聖書やキリストに取って代わることではなく、むしろそこに導く役割を担っていたのです。この役割はまさに聖霊の賜物の果たすべき役割そのものでした(1コリント12:3)。
神は人々を大きな光へ導くために小さい光をお与えになった。
彼女自身、自らの働きを大きな光である聖書に導きための小さな光であると主張しています。そして、ヨハネの黙示録12章17節では「女の残りの子ら」が持っている「イエスのあかし」つまり、「預言の霊」(黙示録19:10)としてこの働きは出てくるのです。
では、預言者を持っているアドベンチスト教会だけが「残りの子ら」なのでしょうか?次回、学びましょう!