【すぐわかる聖書講座#29】見える教会と見えない教会【教会】

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残りの民

龍は、女に対して怒りを発し、女の残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った。黙示録12:17(口語訳)

ヨハネの黙示録12章17節では、「女の残りの子ら」と呼ばれる人々が登場します。「残り」という表現は、聖書の中で災害や迫害などの厳しい試練の後に、「残っている忠実な人々」を指すときに使われる表現です。

ヨハネの黙示録12章9説を見てみると、最後の時代に「残っている忠実な人々」は、「イエスのあかしは、すなわち預言の霊」を持っていることがわかります(黙示録19:10)。

では、前回学んだ現代の預言者エレン・G・ホワイトの書籍を持っているセブンスデー・アドベンチスト教会だけが「残っている忠実な人々」なのでしょうか。

残りの民はどのようなグループなのか

そうではありません。ここで押さえておきたいポイントが2つあります。

1つめは、セブンスデー・アドベンチスト「教会員全員」が残りの民ではないということです。つまり、セブンスデー・アドベンチスト教会が持っている教会員名簿は、命の書ではないのです。そこに名前が載ったかどうかで、救われるかどうかが決まるわけではありません。

2つめに、キリストはわたしたちの知らないところに、神に忠実であろうとする人々がいることに言及しています。つまり、セブンスデー・アドベンチスト教会だけが残りの民ではないのです。

わたしにはまた、この囲いにいない他の羊がある。わたしは彼らをも導かねばならない。彼らも、わたしの声に聞き従うであろう。そして、ついに一つの群れ、ひとりの羊飼となるであろう。ヨハネ10:16(口語訳)

つまり、「未来において」、セブンスデー・アドベンチスト教会の中から、そして他教派、他宗教、そのほか多くのグループから人々が出てきて、キリストのもとに「一つの群れ」となるのです。

その意味では、現段階において、セブンスデー・アドベンチストだけが救われるとは決して言えません。しかし、終わりの時代に必要な賜物を与えられているとはいえるでしょう。

では、教会に加わるためには何をする必要があるのでしょうか。次回、学びましょう!

聖書の引用は、特記がない限り日本聖書協会新共同訳を使用しています。
そのほかの訳の場合はカッコがきで記載しており、以下からの引用となります。
『新共同訳』 ©︎共同訳聖書実行委員会 ©︎日本聖書協会
『口語訳』 ©︎日本聖書協会 
『新改訳2017』 ©2017 新日本聖書刊行会

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