どんな人?
人類最初の女性。アダムの妻。最初に蛇にだまされました。
聖書箇所:創世記1〜3章
ストーリー
神によって作られる
・アダムの助け手として
アダムを造られたあと、神は言われました。「人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう」(創世記2:18)。そして神は、アダムのあばら骨から、女(後のエバ)を造り、アダムに与えたのです。神は、アダムに欠けているものをエバが補い、二人が一つとなって完全となることを望まれたのでした。
この伴侶が彼の脇から取られたのは、彼女が自分の肉のように彼にとって大切なものであることを意味します。彼女が彼を支配しないように彼の頭からではなく、彼が彼女を虐げることがないように彼の足からでもなく、結婚生活に存在する平等の性質を示すために、彼の脇から取られたのです。
Easton, M. G. (1893). In Illustrated Bible Dictionary and Treasury of Biblical History, Biography, Geography, Doctrine, and Literature (p. 242). New York: Harper & Brothers.
・人類最初の結婚
アダムは、女のことを「わたしの骨の骨 わたしの肉の肉」(創世記2:23)と告白し、二人は結ばれ、結婚します。

エデンの園からの追放
・蛇にだまされる
あるとき、蛇(サタン)が女のもとにやって来て、食べることを禁じられていた善悪の知識の木の実を食べるように唆してきました。それを食べると、「神のように」(創世記3:5)なれるという蛇の言葉にだまされ、女は木の実を食べてしまいます。そしてアダムに与え、アダムも木の実を食べてしまうのです。こうして、彼らは初めての罪を犯すのです。
・出産の苦しみ
罪の結果、人類には、苦しみと死が与えられ、女には出産の苦しみが特に与えられました。
・エバと名付けられる
アダムは、女のことを「エバ(命という意味)」と名付け、彼女は「すべての命あるものの母」(創世記3:20)となりました。その後、彼女はカインとアベルを産み、それ以降は聖書に登場していません。
もっと知りたい
新約聖書では、エバの失敗からの教訓が記されています。(2コリント11:3、1テモテ2:13)
参考文献
新聖書大辞典(いのちのことば社)
新共同訳聖書辞典(キリスト新聞社)
Horn, S. H. (1979). In The Seventh-day Adventist Bible Dictionary (p. 346). Review and Herald Publishing Association.
Easton, M. G. (1893). In Illustrated Bible Dictionary and Treasury of Biblical History, Biography, Geography, Doctrine, and Literature (p. 242). New York: Harper & Brothers.