どんな人?
ペリシテ人の軍隊にいた巨人。少年ダビデによって倒されました。
聖書箇所:サムエル記上17章
ストーリー
恐怖の巨人
イスラエルとペリシテの戦いのとき、ペリシテ軍から一人の巨人が出てきます。それがゴリアトでした。身長は3mほど、子供のときからの戦士で、見るからに恐ろしい人物でした。彼は、イスラエル軍から代表を一人出して、一騎討ちをするように申し出ますが、怖くて誰も出て行くことができませんでした。
少年ダビデによって倒される
40日が経っても、イスラエル軍から誰も出て行きませんでした。そんな時、父のお使いでやって来ていたダビデが、名乗り上げます。ダビデは、武具を身につけず、五つの石と石を投げる紐(スリング)だけを持って、ゴリアトに立ち向かいます。
ここでダビデが五つの石を手に取った理由として、ゴリアトに4人の兄弟がいたことがあげられるかもしれません。もしかすると、ダビデはゴリアトとその兄弟の5人を相手にしようとしていたのかもしれないのです。
少年であるダビデを見て、ゴリアトは侮りますが、ダビデが投げた石によって撃ち倒されてしまいます。その後、イスラエルは勝利を収めます。
スリングはダビデのような羊飼いの代表的な装備であり(1サム17:40)、兵士の手にある武器でもありました(士師20:16、列王下3:25、歴代下26:14)。アッシリアのラキシュ攻略のレリーフには、塔の上でスリングを振り回すヘブライ人兵士の姿が描かれています。
Horn, S. H. (1979). In The Seventh-day Adventist Bible Dictionary (p. 1047). Review and Herald Publishing Association. <>は訳者注
下の動画では実際に石投げ紐を使っている様子が見れますが、かなりの威力があることがわかります。

もっと知りたい
ゴリアトには兄弟がいましたが、彼らもイスラエル人の手によって倒されました(サムエル下21:19ー22、歴代誌上20:5)。
参考文献
新聖書大辞典(いのちのことば社)
新共同訳聖書辞典(キリスト新聞社)
Easton, M. G. (1893). In Illustrated Bible Dictionary and Treasury of Biblical History, Biography, Geography, Doctrine, and Literature. New York: Harper & Brothers.
Horn, S. H. (1979). In The Seventh-day Adventist Bible Dictionary. Review and Herald Publishing Association.