「物を語る」生き物
わたしたちは「物を語る」人間という生き物です。「物語」「ストーリー」が大好きです。
みなさんはどうでしょうか? 「物語」「ストーリー」は好きですか?
本当は眠たいのに、寝なきゃいけないのに、睡眠を惜しんでまでも、アマゾンプライムやネットフリックス、U-next、Huluなどの映画見放題アプリに時間とお金をつぎ込んで、ハマってしまう方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
かくいう、わたしもその一人ではありますが……
また、小さなこどもたちにとっても「絵本」などのストーリーを聴くということは、とても大好きな時間の一つになっているのではないでしょうか。
今日、みなさんにぜひご紹介したい聖書のお話しも「物語」「ストーリー」です。聖書の神さまがいかに、人の人生をどのように導いておられるのかをご紹介したいと思います。
ヨセフ物語
さて、聖書の一番初めにあるのが「創世記」です。その創世記の後半37章から最後の50章までは、ヨセフという人物のお話しです。
ヨセフ物語の内容を一言で言ってしまえば、「奴隷から総理大臣へ」という大逆転の人生物語といえるでしょう。「ヨセフ物語」は「波乱万丈」の人生のストーリーなのです。
そんな夢物語は非現実的だ。聖書も結局は、やはりおとぎ話なんですね。そんなことを思われるかもしれませんが、わたしはそうは思いません。
なぜなら、実際に戦国武将の豊臣秀吉の人生はどうでしょうか? 彼は農民、足軽から天下統一した武将となり、関白にまでのぼりつめました。
またみなさんは、ネルソン・マンデラさんを覚えていらっしゃるでしょうか?
彼は南アフリカで、反アパルトヘイト運動に身を投じ1964年に国家反逆罪で終身刑の判決を受け、27年間に及ぶ厳しい獄中生活の後、1990年に釈放されました。
そして、その4年後になんと南アフリカの大統領となり、白人と黒人との分断社会に和解と協調政策を推し進めたのです。まさに大逆転の波瀾万丈の物語です。
では、なぜ聖書に記されているヨセフは、奴隷からエジプトの総理大臣になることができたのでしょうか?
創世記39章7節にこのように書かれています。
「主がヨセフと共におられた……」。創世記39章7節
聖書の神さまがヨセフと共にいてくださったということです。ヨセフはいつも神さまがそばにいてくださることを信じていました。神さまがいつも隣にいて助けて下さる実感を持てていたのです。
どんな辛い境遇の最中にあっても、一人ぼっちではない、サポートしてくれる方がおられると信じていました。そして、この世界を造られたお方が自分の人生を切り開いて道を作ってくださるのだということを信じて行動した結果、大逆転の人生を送ることができたのです。
わたしたち一人ひとりの人生を切り開き、想像を超えた世界へ導いてくださる聖書の神さまのみ言葉をぜひ学んでみませんか?