大豊作のとき
旧約聖書、創世記41章47節からヨセフ物語の続きです。
エジプトの王、ファラオの見た夢が現実となりました。7年間の大豊作がおとずれ、エジプトの国では、できるだけ沢山の食料を蓄えさせようとしたのです。
創世記41章49節にはこのように書かれています。
「ヨセフは、海辺の砂ほども多くの穀物を蓄え、ついに量りきれなくなったので、はかるのをやめた。」
なんとすごい大豊作の7年だったのでしょうか? 量るのをやめるぐらいに多く穀物を蓄えることができたというのです。これは、本当にすごいことです。
しかし、やはり、ヨセフの預言どおり、7年間の大飢饉が訪れました。エジプトの国だけでなく、世界中が飢饉となって食料がなくなったのです。
そのような大飢饉の状況でエジプトだけは、食料が有り余っているというニュースが世界中に広がり、多くの国々がエジプトに食料を買いにやってきたのです。そして、世界中人々が食料を求めてエジプトの総理大臣ヨセフのもとにやってきて、ひれ伏し食料を求めたのです。
わたしたちの生活
さて、わたしたち日本人の生活は、現在、7年の大豊作時代といえるでしょうか、
大豊作時代とはいえないかもしれませんが、しかしまたまだ、わたしたちすべての日本人の生活が困窮しているとは言えません。
今のうちにわたしたちは蓄える必要があります。近い将来、いつの日か、ヨセフの時代にあったような世界中で大飢饉起こる可能性があることは、十分に考えられるのではないでしょうか。
そのようなときにわたしたちは、物質的にも精神的、霊的にも、今、将来の飢饉に備える必要があるとおもいます。
最後に新約聖書のみ言葉をご紹介します。
コリントの信徒への手紙第二6章2節、
「今や、恵みの時、今こそ、救いの日。」
今、わたしたちに与えられている時間、仕事、家族、お金など、それらのものを神さまからの恵みの時ととらえて大切にし、蓄えながら、将来、難しい時代の生き方に備えていきたいと思います。