テストされた10人の兄たち—ヨセフ物語【マタイによる福音書11章28節】

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テストを行うヨセフ

エジプトに奴隷として売られたヨセフが、20年以上の時をへて、お兄さんたちと出会うことになりました。

しかし、お兄さんたちは、総理大臣となったヨセフの存在に全く気付きません。

そして、ヨセフは、お兄さんたちが以前と変わらない生き方をしているのか、または、昔、ヨセフを奴隷として売ったことを後悔しているのか、どうかを探るために、テストをすることにしました。

まず、ヨセフは、お兄さんたちをエジプトに潜入してきたスパイ、回し者だと言いがかりをつけるのです。

お兄さんたちの身の上ばなしが、真実か、どうなのか、彼らが回し者、スパイでないということを証明させるために、まず彼らを牢獄に3日間入れておきました。

そして、ヨセフは10人の兄たちの内、一人だけを牢獄に残し、残りの9人の兄さんたちは、自分たちの家に帰らせて、末の弟ベニヤミンをエジプトへ連れてくるように命令するのでした。

すると、どうでしょうか、10人のお兄さんたちは、20年以上前にヨセフをエジプトに奴隷として売ったことを非常に悔やんでいました。

エジプトで今、スパイとして扱われ、トラブルになっているのは、自分たちがヨセフに対して行った行為の結果、だから今、エジプトで苦しまなければならいのだと、そのように兄たちはなげいていたのです。

罪の呵責に苦しむ兄たち

若かった頃、ヨセフへの妬みから、エジプトへ奴隷として売った軽率な行為の結果に、兄たちは、長い年月の間、苦しんでいたのです。罪の結果、苦しみからひと時も逃れられないのです。まったく平安がないです。

ここで新約聖書のみ言葉をご紹介します。

マタイによる福音書11章28節

「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」聖書の神さまは、苦しみからのがれられない人を招いて、平安を与えようとしてくださいます。

さて、お兄さんたちはどのように、この苦しみから逃れられるのでしょうか。

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