ヤコブの驚き—ヨセフ物語【ローマの信徒への手紙8章28節】

目次

正体を明かしたヨセフ

「わたしはヨセフです。」「どうぞ、もっと近寄ってください」

以前、兄たちに妬まれエジプトへ奴隷として売られたヨセフは、自分がエジプトの総理大臣であることを、食料を求めてエジプトに買いに来た10人の兄と弟の目の前で自分の口から表明しました。

兄たちは非常に驚きました。ヨセフに対して大きな罪を犯した兄たちは、ひどい仕返しをされるのでないかと恐れました。

しかし、ヨセフは優しく兄たちに語りました。

「わたしをここへ遣わしたのは、あなたたちではなく、神です。神がわたしをファラオの顧問、宮廷全体の主、エジプト全国を治める者としてくださったのです。」

自分が奴隷となり、とても辛いエジプト生活をおくったことは、これは神さまのお導きです。自分の家族をこの飢饉から救うためと、そのように受け止め、兄たちを赦すことができたのです。

聖書の神さまは、わたしたちが犯した、間違った罪の行為からも、すばらしい救いの道を、逆転の人生を用意してくださることができる偉大なお方なのです。

エジプトへの移住

さて、ヨセフの兄弟たちの奇跡的な再開の話を聞いたエジプトの王様は、大いに喜び、直ぐにヨセフの家族をエジプトへ連れてきて、最高の土地で住まわせることを命令しました。

そして、兄たちは急いで自分たちの住んでいる、父親ヤコブのいる家へ戻りました。

兄たちは、父ヤコブに最愛の息子ヨセフがエジプトで生きていたという驚くべきニュース、そして、生きているということだけでなく、なんとエジプトの総理大臣になっているという信じられない話しをしました。

その話を聞いて、聖書はヤコブが「気が遠くなった」と書いています。

当然、最初はその話を信じられなかったようですが、ヨセフがヤコブのためにエジプトに乗っていくために用意した、とても豪華な馬車をみて、その話が理解できたようです。

新約聖書、ローマの信徒への手紙8章28節のみ言葉。

「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」

聖書の引用は、特記がない限り日本聖書協会新共同訳を使用しています。
そのほかの訳の場合はカッコがきで記載しており、以下からの引用となります。
『新共同訳』 ©︎共同訳聖書実行委員会 ©︎日本聖書協会
『口語訳』 ©︎日本聖書協会 
『新改訳2017』 ©2017 新日本聖書刊行会

関連コンテンツ

よかったらシェアしてね!
目次