ヤコブとの再会
旧約聖書、創世記46章の後半の場面からヨセフ物語の続きのお話しです。
さて、ヨセフはエジプトの奴隷として売られてから、二十数年の月日が経過しました。
ヨセフの人生は紆余曲折ありましたが、最終的に神さまの不思議なお取り計らいによって、エジプトの総理大臣となりました。そのことによって、家族全員が救われることになったのです。そして、父ヤコブと再会できたのです。
聖書にはその場面をこのように記しています。
創世記46章29節、30節からのみ言葉からです。
「ヨセフは父を見るやいなや、父の首に抱きつき、その首にすがったまま、しばらく泣き続けた。イスラエルはヨセフに言った。『わたしはもう死んでもよい。お前がまだ生きていて、お前の顔を見ることができたのだから』」。
ここで「イスラエル」とありましたが、これは父ヤコブのことです。
再会したヨセフは、父親に抱きつき、しばらく泣き続けたとあります。
長い間、お互いに会うこともできずに、引き裂かれていた関係の親子が劇的な再会をすることができたのです。
感動の再会
ヨセフと父ヤコブの再会場面を想像するとき、わたしの胸は熱くなり、感動を覚えます。息子は20年以上前に死んでいたと思っていたのに、生きていて、生きているだけでも、大喜びなのですが、それだけでなく、なんとエジプトの総理大臣になっている。
そして、父ヤコブのすべての家族をこの大飢饉から救うことができる息子、総理大臣になっているのです。
父ヤコブはヨセフに再会してこのようにいいました。「もう死んでもよい。」
父ヤコブは、悲しみの人生が喜びの人生へと満たされたのです。
ちなみに父ヤコブはエジプトで、その後17年も生きることになりました。
さて、このヨセフ物語はわたしたちに希望を与えてくれます。
聖書の神さまはわたしたちに天国という神さまと人との再会のための素晴らしい場所を用意していてくださるのです。
そのために、2000年前、イエス・キリストというヨセフのような救い主をわたしたちにあたえてくださったのです。
次回、その天国について少し見ていきましょう。どうぞお楽しみに