ヤコブの祝福—ヨセフ物語【ルカによる福音書6章28節】

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神からの祝福

さて、このヨセフ物語もそろそろ終わりに近づいてきました。

ヨセフの父ヤコブがエジプトで神さまから祝福されて、幸せに暮らしていましたが、しかし、自分の最期が近づいてきたことを悟り、12人の子供たちを呼び寄せて、一人ひとりを祝福しました。

だれか一人だけに家督、長子の特権を継がせるために祝福するのではなく、12人の子供一人ひとりを心から祝福し、子供たちが祝福されて、家族が増え、イスラエルの部族となり、そして、のちに大いなるイスラエルの国になるという祝福です。

しかし、それは、条件付きです。神さまの言われていることを守り行うならば、祝福されるということです。

さて、だれもが祝福されたいと願います。

聖書の神さまも、今、わたしたちにも祝福を与えたいと願っておられます。

それは、この世の苦しみから救うことがお出来になるお方、イエス・キリストをわたしたちが受け入れ、それによって大いに祝福したいと望んでおられます。

神さまの祝福とは

新約聖書、ルカによる福音書6章28節にキリストはこのように語ります。

「悪口を言う者に祝福を祈り、あなたがたを侮辱する者のために祈りなさい。」

自分を非難する人の幸せを祈ることなど、できるわけありません。馬鹿にする人の幸せを祈る気持ちなどにはなれまません。

しかし、そう祈るならば、祝福が与えられるということです。

キリストは人の罪を救うために、身代わりに十字架におかかりなって、死にました、しかし、その死の間際の祈りは、十字架につけてののしる者たちのための救いを願い求めて祝福を祈られたのです。

その祈りを聴いていた周りの人々はキリストが本当に神の子であったとキリストの教えを後に受け入れたということです。

聖書の神さまの祝福とは、自分の幸せだけを祈り、願うのではなく、自分の敵のために、祈ることが、最終的にはそれが、自分の祝福となるというのです。

神さまから祝福を得るために、自分の敵を愛することが出来るように、

ぜひ、聖書の神さまに祈って、願ってみませんか。

新約聖書のみ言葉、ルカによる福音書6章35節

「しかし、あなたがたは敵を愛しなさい。……そうすれば、たくさんの報いがあり、いと高き方の子となる。……」

聖書の引用は、特記がない限り日本聖書協会新共同訳を使用しています。
そのほかの訳の場合はカッコがきで記載しており、以下からの引用となります。
『新共同訳』 ©︎共同訳聖書実行委員会 ©︎日本聖書協会
『口語訳』 ©︎日本聖書協会 
『新改訳2017』 ©2017 新日本聖書刊行会

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