もしも、ドラえもんの道具が一つだけ手に入るなら

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もしも、ドラえもんの道具が一つだけ手に入るなら

国民的アニメとして古くより愛され続けている、22世紀の未来からやってきたネコ型ロボット・ドラえもんがいます。

勉強もスポーツも苦手な小学生、野比のび太と繰り広げる日常生活を描いたこの作品は、今や世界的なアニメキャラクターとなりました。

そんなドラえもん最大の魅力は、やはり彼の持つ四次元ポケットから出てくるさまざまな道具ではないでしょうか。

もし、そんなドラえもんの道具を一つだけ手に入れることができるとすれば、みなさんは何を選びますか?

どこへでも行けるどこでもドア、空を自由に飛ぶことができるタケコプター、対象物に当てるだけで、その物のサイズを自由に変えることのできるビックライトやスモールライト。

どれを選んでも生活が豊かになることは間違いないでしょう。

本コラムの筆者であるわたしなら、タイムふろしきを選びます。

タイムふろしきは、被せた物の時の流れを過去へと巻き戻し、あるいは現代の時間よりも先に進めることで対象物の状態を大きく変容させることのできる画期的な道具です。

赤い方で包むと時間が先へと進み、裏側の青い方で包むと時間が戻るのです。

わたしは特に、対象物の時間を巻き戻す青い方を重宝すると思います。壊れてしまったものや擦り傷などによって傷んでしまったものを、もとの状態に、つまりそれらが起こる前の状態にまで戻すことができるからです。

これにより、物を長く大切に使えることは間違いありません。

取り戻せるもの

先日、わたしはメインマシンとして使っているノートパソコンを玄関先で落としてしまいました。欲張って荷物をたくさん手に持って移動しようとしからです。

データこそ守られたものの、角に痛々しい傷をつけてしまいました。ノートパソコンは精密機器ですので、こういう時にこそタイムふろしきがあれば……そう強く願うのです。

ノートパソコンに限らず、新車や時計、カメラ、スマホにメガネなど、人は自分が大切にしている物に外傷を受けるとそれに対して強く悔やむ傾向にあります。

しかし、どんなに値が高いものであっても基本的にこの世にあって人が作った物あれば、新たに買い換えることで無傷の物を手に入れ続けることができます。

実際、わたしもノートパソコンを落とした瞬間は時間が止まったかのように感じましたが、すぐにこう思い直したのです。

「今日まで大切に使ってきたパソコンに傷をつけてしまったことはとても残念だけど、もう何年も使い込んだ物だし、ここのところずっとトラックパッドの調子も悪いから、これを機にそろそろ新しく買い替えようかな」と。

ノートパソコンからしたら持ち主の不備によって勝手に落とされた挙句、古い物扱いされ、ついには自分よりも優れたモデルへと買い換えられるという、理不尽極まりない話しです。

しかし、わたしたち人間には誰しも時間と共に傷んだ物があれば捨てて新しい物を手にいれるという基本的習性があるのではないでしょうか。

取り戻せないもの

そんなわたしたち人間にとって、絶対に買い戻すことのできないものがあります。

それはわたしたちの心、それも罪によって負った心の傷です。

多くの場合、これは他人から受ける言動によって負わされることがありますが、実際、人は自身が犯した過去の過ちによって苦しむことの方が多くあるように思います。

どんなに罪を償ったとしても、一度犯した罪というのは決して取り消すことができません。

すべてを元通り以上になさる方

しかし、聖書の神さまはわたしたちに次のように言われます。

論じ合おうではないか、と主は言われる。たとえ、お前たちの罪が緋のようでも 雪のように白くなることができる。たとえ、紅のようであっても 羊の毛のようになることができる。イザヤ書1章18節

「論じ合う」とはもともと「人の前に立つ」という意味があり、天の父なる神さまがわたしたち一人一人と向き合おうとされていることが分かります。

しかし、わたしたちは自分の犯した過ちを誰にも打ち明けることができずに抱え込み、一人で解決に走る傾向があります。

親に叱られると分かっていて、堂々と親の前に立つことのできる子供がいるでしょうか。

同じように、わたしたち人間は父なる神さまの本当の思いや姿を時に誤解してしまうのです。

そんな父なる神様は、わたしたちの罪を責めるためにわたしたちを招いているのではありません。

わたしたちが過去にどんな過ちを犯していようと、それが繊維の奥まで真っ赤に染まった生地のようであっても、太陽の光に当たって輝く雪のように白くすると約束しておられるのです。

ウィンタースポーツをされる方は体験しておられると思いますが、それはわたしたちの目を眩ませるほどの白さです。

各時代の希望という本の一文を紹介します。

イエスは、一人一人の魂の事情をご存じである。自分は罪深い者だ、とても罪深いとあなたは言うだろう。

あるいはそうかも知れない。しかしあなたが悪ければ悪いほど、イエスが必要なのである。……

主は、ふるえている魂に勇気を出しなさいと命じられる。主はゆるしと回復とを求めてみもとに来るすべての者を心よくゆるしてくださる。

『各時代の希望』(中巻)396ページ

わたしたち人間の力では決して取り戻すことができない罪という問題を、父なる神さまよりこの世につかわされたイエスさまがわたしたちに代わって十字架を背負い、わたしたちを赦してくださいました。

もう、過去に犯した自分の犯した過ちを一人で抱え込む必要はありません。タイムふろしきも必要ありません。

その神さまの約束を信じたい方は、一緒にお祈りしましょう!

愛するイエスさま。

あなたが日々、わたしの犯した罪をすべて赦してくださることを感謝します。

わたしだけの力ではどうすることもできないこの心をあなたにお捧げしたいので、どうぞ今日与えられたイザヤ書のみ言葉を心に留めて歩むことができるように助けてください。

わたしがイエス様を忘れてしまっている時でさえ、あなたはわたしを常に覚え、いつでもご自分の元に立ち返ることができる約束を信じ、感謝します。

すべてを元通り以上にしてくださる、愛するイエスさまのみ名によってお祈りいたします。

アーメン!

聖書の引用は、特記がない限り日本聖書協会新共同訳を使用しています。
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『口語訳』 ©︎日本聖書協会 
『新改訳2017』 ©2017 新日本聖書刊行会

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