目次
どんな人?
アブラハムの妻サラの女奴隷。アブラハムとの間に、イシュマエルを生みます。
聖書箇所:創世記16、21章
ストーリー
アブラハムの息子を生む
・サラの企て
ハガルの女主人であるサラには、子どもができませんでした。そこで彼女は、ハガルをアブラハムの側女とし、子供を生ませまようとします。こうしてハガルは、アブラハムの息子をお腹に宿します。これは、神さまの約束を人間的な方法で成就させることでした。
・サラとの摩擦
子供を宿したことをきっかけにサラとの関係が悪くなり、ハガルは逃亡します。荒れ野にいたハガルのもとに神様が現れ、主人のもとに帰るように命令します。そして、彼女に沢山の子孫が与えられることが約束されます。
アブラハムの家を去る
サラもアブラハムとの間に息子イサクを生みます。同居することが困難になり、ハガルとイシュマエルはアブラハムの家を去ります。荒れ野をさまよっている最中、水が尽きてしまいますが、神様によって井戸が示されます。イシュマエルは弓を射る者へと成長します。
もっと知りたい
ガラテヤの信徒への手紙4章21節ー31節には、信仰による義と律法による義の対比として、サラとハガルが登場します。ハガルから生まれたイシュマエルは、人間的努力の象徴として描かれています。
参考文献
新聖書大辞典(いのちのことば社)
新共同訳聖書辞典(キリスト新聞社)
安息日学校聖書研究ガイド『創世記』(2022年2期)