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アダムの妻エバ
聖書に登場する人物を紹介するシリーズの第2回目は、エバです。
神様は最初の人類アダムのあばら骨の一部から女を造り、アダムの妻としました。アダムは彼女をエバと名づけました。命という意味です。
彼女は全ての人類の偉大な母になるはずだったからです。アダムとエバは神様が直接造られただけでなく、その結婚は神様自らが司られ、その住居としてエデンの園が提供されました。美しい花が咲き乱れ、おいしそうな果実は豊かに実り、すべての獣は親しい友でした。労働は苦痛ではなく、神様との交わりは直接的で自由でした。夫婦の関係も愛に満ち、何の秘密もない、彼らの家庭そのものがパラダイスだったのです。
サタンの誘惑
ところが、サタンが彼女を罪に誘惑したのです。ある日、サタンは蛇を使って、「園のどの木からでも食べてはいけない、などと神は言われたのか」と言ってエバに近づきました。
神様はどの木からでも食べてはいけないと言われたのではなく、「善悪の知識の木からは決して食べてはならない」と言われたのです。
サタンは神様の言葉を巧みに変えてしまい、神様の愛を疑わせようとしたのです。そして神様は、取って食べると必ず死ぬと言われたにもかかわらず、サタンはそれを食べても「決して死ぬことはない」、つまり神様は嘘をついているのだと主張したのです。

エバの堕落
そのようなサタンの誘惑に耳を貸してしまった結果、エバの心の防壁は簡単に崩れてしまいました。サタンは、人間が持っている食と美と知識に関する欲望をよく知っていて、そこをついてきたのです。エバはついにサタンの言葉に従い、禁断の木の実をとって食べてしまいました。
もしエバが、神様が語られた言葉をしっかりと覚えていたら、サタンの誘惑は間違いとして簡単に退けられるはずでした。エバの罪が全人類に広がってしまったように、小さな罪は大きな悲劇へとつながっていきます。今、私たちに与えられている神様の言葉は聖書です。聖書の言葉をしっかりと心に刻みつけておくこと。それが私たちの心を守る唯一の方法です。