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土を耕すものカイン
聖書に登場する人物を紹介するシリーズの第3回目は、カインです。
カインとアベルの兄弟は、エデンの園を追放されたアダムとエバの最初の子どもたちでした。兄カインは土を耕す者となり、弟アベルは羊を飼う者となりました。ある時、カインとアベルは共に神様に捧げものをしました。カインは地の産物を捧げ、アベルは羊を捧げました。しかし、神様が目をとめられたのは、アベルの捧げものだけでした。
捧げもの制度
捧げものの制度は神様が定められたもので、人類の罪を代わりに背負い、十字架に架かられた救い主イエス・キリストを象徴するものでした。罪の赦しのためには罪のない人の血が流される必要があったからです。しかし、カインは神様に信頼していなかったので、神様の方法ではなく、自分の方法で捧げものをしました。彼の礼拝は、心からの悔い改めを伴う真実の礼拝ではなかったのです。

カインの嫉妬
カインは自分の捧げものが受け入れられなかったのを見て、神様とアベルに激しい怒りを抱きました。しかし、神様は彼をお見捨てにはなりませんでした。
「どうして怒るのか。罪は戸口で待ち伏せており、お前を求める。お前はそれを支配せねばならない」と、カインが正しい道に戻るよう招かれました。
それでも彼は心を頑なにし続けたのです。その結果、彼の怒りは、弟アベルを殺すという行為にまで発展しました。人類史上初の殺人事件です。
彼の犯罪は死の宣告に値しましたが、憐れみ深い神様は、カインにしるしをつけることによって、カインを殺そうとする者から守られるように配慮をされました。
しかし、それでも心を頑なにし続けたカインの子孫は、カインと同じような反逆的な性質をもった人々として、周りの人々を腐敗させていきました。その結果が今の罪の世界です。
私たちの心の中にもカインのような頑なな心はないでしょうか。神様は今も憐れみをもってこの罪の世界を、そして私たちを見つめておられます。神様の愛の招きの声に心を開き、正しい人生の道を歩んでいくことができるように祈りたいと思います。