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悪魔ちゃん事件
今から30年ほど前のニュースですが「悪魔ちゃん命名騒動」が起こりました。両親は、生まれた自分の子供に「悪魔」と名づけて出生届を出したのですが、戸籍法違反として受理されませんでした。
その後、別の当て字で「阿久魔」と名づけましたが、結局これもだめで、最終的には「あく」と名づけられました。やがて両親は離婚し、父親は覚せい剤で逮捕されました。
バベルの塔
私はこのニュースを見たときに、旧約聖書の創世記11章に記録されているバベルの塔の話を思い出しました。
ノアの洪水の後も、またもや人類は、神に背き始めました。神はもう洪水によって人間を滅ぼすことはしないと約束されましたが、当時の人々は、神の言葉を信じませんでした。
そして、また自分たちは神によって滅ぼされるかもしれない。洪水が起こっても、逃げられるように高い塔を作ろう、と言って作ったのがバベルの塔だったのです。

ニムロデの名前の由来
このバベルの塔を作ったのは、ニムロデという権力者でした。ニムロデという名前には「さあ、我々は反逆しよう」という意味があります。
ニムロデの父は、クシュという人でしたが、自分の子供に「さあ、反逆しよう」という名前を付けた父親は、やはり、神に対する反逆心で満ちていた人だと考えられます。
そして、そのような価値観の元で育ったニムロデが作ったのが、あのバベルの塔でした。
バベルの塔が示すもの
バベルの塔は、私たち人間の罪深い性質を象徴しています。
彼らは高度な建築技術をもって高い塔を建てましたが、その動機は、自分たちが神にとって代わって、自らが神の位置にたち、自らの栄光を現そうとする、神を排除した人間中心主義の世界を作ろうとする行動でした。
神に対する反逆の象徴でもあるバベルの塔は、今、私たちの心の中に立っていないでしょうか。
創世記は、このバベルの塔の企ては神ご自身によって打ち砕かれたことを記録しています。
私たちもまた、心の中にある傲慢という名のバベルの塔を、神によって打ち壊していただく必要があるのかもしれません。