トーマス・アルバ・エジソン
アメリカ出身の発明家であったエジソンをご存知でしょうか。彼は白熱電球をはじめ、生涯において1300もの発明とイノベーションを行なった人物として知られています。
そんなエジソンが7歳の時のことです。彼は学校から彼の母親ナンシーへの一通の手紙を預かって帰ってきました。その手紙を読んだナンシーの目はみるみるうちに涙でいっぱいになり、目に涙を溜めながらも彼女は大きな声でエジソンにその手紙を読んであげたのです。
あなたの息子さんは天才です。我が校には彼に教えられるような立派な先生がいないので、あなたが息子さんの先生になってくれませんか?
エジソンはその日から母と図書館で勉強を始め、後に偉大な発明家になりました。
母の愛のフィルター
そんな母ナンシーの死後、エジソンが遺品の整理をしていると、彼女の机から不自然に小さくたたまれた手紙を発見します。興味を持ったエジソンがそれを広げて読んでみると、そこにはこう書かれていました。
あなたのお子さんは精神障がい者であるため、これ以上学校に来ることを許可できません。
そう、これはエジソンが7歳の時に学校から母宛に貰ってきた手紙だったのです。しかし彼の母親はエジソンを障がい者と見ることはせず、彼の持つ可能性を信じ、そのままの彼を愛し続けました。エジソンはこの手紙を読んで数時間泣いた後、彼の日記にこう綴りました。
トーマス・アルバ・エジソンは精神障がいの子どもでしたが、
素晴らしい母によって世紀の発明家に変身しました。
とうとうナンシーは我が子エジソンについて本当のことを言わずに眠りにつきましたが、それは何の問題でもありません。たった一人でも自分のことを愛し、可能性を信じてくれる人がいれば、人は誰でも変わることができます。

イエス様の愛のフィルター
この世は私たちの成長のためという理由で、とにかく私たちの欠点や弱さを指摘します。ですが、私たちがどんなに弱くても、どんなに欠点だらけな存在であっても、そのままの私たちを愛してくださる方がいます。イエス様は、そんな私たちを救うために十字架でご自身を捧げられました。そんな私たちを心から愛するイエス様は次のように言われます。
たとえ、お前たちの罪が緋のようでも
イザヤ書1章18節
雪のように白くなることができる。
たとえ、紅のようであっても
羊の毛のようになることができる。
聖書において白というのは清さの象徴です。それも、混じり気のない真っ白ということですから、いかにイエス様が私たちの罪を根本から許してくださるかを知ることができます。
母宛の手紙を読んでエジソンの書いた日記のように、「〇〇は罪人であったが、素晴らしいイエス様の十字架によって罪の赦しと永遠の命を頂く存在になりました」と公言することができるのです。この〇〇にご自身の名前を当てはめてみましょう。
愛するイエス様、
あなたは私たちがどんな存在であろうと関係なく私たちを深く愛し、日々私たちを信じ続けてくださることを心から感謝します。
この世は私たちの欠点や弱さを指摘してくるかも知れませんが、あなたの持っておられる愛のフィルターによって私たちがいつも愛されていることを忘れずに歩んでいくことができるように、今日も私たちをお助けください。
愛するイエス様の御名によってお祈りいたします。アーメン。