ヤコブ ー神と闘い勝った者(イスラエル)ー【聖書の登場人物】

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ヤコブ(イスラエル)について ー天使と格闘し、勝った者ー

ヤコブはイスラエル民族の族長の一人です。天使と格闘し、「神と人とに闘って勝った者」(創世記32章29節)を意味するイスラエルという名が与えられます。

聖書箇所:創世記25章19節〜36章43節に主に登場する。

イサクの双子の息子

アブラハムの息子、イサクに双子が生まれました。兄はエサウ、弟はヤコブ。弟のヤコブは兄とは違い、穏やかな人で、家に引きこもって母親の手伝いをするようなタイプでしたが、自分の感情をコントロールしきれなかったり、嘘をつくような人間的な弱さもありました。

逃走と神の約束

あるとき、ヤコブは母と共謀し、目の悪い父をだまして、兄が受けようとしていた祝福を奪い取ってしまいます。それを知った兄は激怒して、ヤコブを憎み、殺そうしたのです。こうしてヤコブはエサウのもとを逃れて、一人旅立ちます。父をだまし、兄を裏切り、良心の呵責にさいなまれながらの孤独な逃避行の旅でした。

寂しい野原で野宿した夜、彼は、天に達する梯子が現れ、天使がそれを上り下りしている夢を見ます。神はヤコブにこう語られました。「見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守り、必ずこの土地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。」

ヤコブは偉大なアブラハムとイサクを祖父と父に持ち、小さい頃から神の話は聞かされていました。神が存在することは彼にとって当たり前の話でしたが、彼にとっての神は、アブラハムの神であり、イサクの神であって、自分自身にとっての神ではありませんでした。しかしこの時、彼は、こんな罪深い自分でも神は見捨ててはおられない、ということを知りました。絶望のどん底で、彼は神の愛に個人的に出会ったのです。

彼はこの地に記念碑を立てて、神に従っていく決意をします。この後、彼はさまざまな試練を通過しますが、この時の神との出会いを彼は忘れることはありませんでした。試練の時も、共にいてくださる神に信頼することを覚え、人間的にも成長していきました。そんなヤコブは天使からイスラエルという新しい名前が与えられます。彼の12人の子どもたちは、イスラエルの12部族を形成していきました。これがイスラエル民族の始まりとなったのです。

聖書の引用は、特記がない限り日本聖書協会新共同訳を使用しています。
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『口語訳』 ©︎日本聖書協会 
『新改訳2017』 ©2017 新日本聖書刊行会

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