パロの娘【聖書人物伝】#19

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川に捨てられる赤ちゃん

聖書の中には、有名な預言者や使徒たちだけではなく、たくさんのステキな脇役も出てきます。偉大な預言者モーセの命を救い、世に送り出したのは、エジプト王パロの娘でした。

ヤコブの息子であったヨセフがエジプトの総理大臣になったことをきっかけに、パレスチナ地方にいたへブル人であるヤコブの家族はエジプトに移り住み、イスラエル民族として大きく成長していきました。ところがエジプトの王は、すごい勢いで増え広がるへブル人を恐れるようになり、へブル人に男の子が生まれたならば、みなナイル川に投げ込めという恐ろしい命令を出したのです。

そんな時に生まれたのがモーセでした。モーセの母はその子を愛おしく思い、3か月の間、隠していましたが、隠しきれなくなったので、植物で編んだかごを作り、それにアスファルトと樹脂を塗って、赤ちゃんをかごに入れ、ナイル川の岸に置いたのです。

赤子を助けたパロの娘

それを見つけたのが、エジプトの王女でした。かわいそうに、このままでは赤ちゃんは波に飲まれ、おぼれるか、ワニの餌食となってしまうかもしれない……。彼女の心の中には高潔な愛情がありました。彼女の父親である王は、へブル人の赤ちゃんは川に捨てよと命令されたことを知っていたはずなのに、「こんな赤ちゃんを殺すなんて残酷すぎる」と、王の命令に背いてまでも赤ちゃんを助けようとしたのです。そして神は、この赤ちゃんの母親が乳母として直接この子を育てるように導かれました。

やがてモーセは成長しますが、パロの娘は全責任を負ってモーセを宮中に引き取り、エジプトの王子にふさわしい教育を与えたのです。彼女は神を知らない異教徒であったにもかかわらず、高潔な精神をもってモーセのために自分の命をもかけるほど、彼を守ったのです。

神は、聖書の中に名前も出てこないようなさまざまな人を用いて、素晴らしい救いの道を開いてくださいます。同じ神は、あなたにも働きかけ、あなたの人生を用いてくださるのです。

聖書の引用は、特記がない限り日本聖書協会新共同訳を使用しています。
そのほかの訳の場合はカッコがきで記載しており、以下からの引用となります。
『新共同訳』 ©︎共同訳聖書実行委員会 ©︎日本聖書協会
『口語訳』 ©︎日本聖書協会 
『新改訳2017』 ©2017 新日本聖書刊行会

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