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最近、一国を震撼させるような事件がありました。ある大都市の路地で、酒に酔ったホームレスの男性が寝ていました。そこへ通りかかった3 人ほどの少年が、眠っているホームレスの人にガソリンをかけ、火をつけたのです。彼は焼死しました。逮捕され、恐ろしい事件を起こした動機を尋ねられたとき、少年のひとりが、同じような事件を映画で見たので、ただ真似をしただけです、と答えました。
上記の事件について考えてください。極端な例かもしれませんが、ここにどんな重要な原則が示されていますか
すでに学んだように、神は私たちの思いを心に留め、それを変える力を与えると約束しておられます。しかし、どのような力が約束されているにしても、神は私たちの思いを超自然的な方法で変えてくださるのではありません。「主よ、私の思いを変えてください」と祈るなら、すぐに心と思いが清くなるのではありません。私たちは主と協力することにおいて、大切な役割を与えられています。たとえば、私たちの読むものは、私たちの考えることに大きな影響を及ぼします。イエスについて読み、聖なる事柄に心を向ければ、それに比例してイエスと聖なる事柄について考えるようになります。反対に、この世の堕落した事柄について読めば、それだけ、この世の堕落した事柄について考えるようになります。じつに単純なことです。
フィリピ4:8 はどんな意味で今週の研究(テーマ「思考の主」)の本質をとらえていますか。各項目(真実なこと、気高いこと、正しいこと、清いことなど)について具体的にあげてみてください(ほかの人の答えと比べてみてください)。あなたはどの程度、パウロの勧告に従っていますか。
◆ あなたは自分の思いを制御できなくて苦しんでいませんか。地上の、肉欲的なことでなく、天上のことに思いを向けることができなくて悩んでいませんか。その答えは、あなたが読み、見る物のうちにたやすく見つけることができるかもしれません。解決はそれほど難しくはありません。聖霊の力と導きによって、あなたの心に入ってくるものを検閲してみませんか。
「使徒ペテロは信者たちに、禁じられた話題へと心がさまよわないように、あるいは、つまらぬことにその力が浪費されないようにすることがいかに大切かを教えようと努めた。サタンの策略のとりこにならないようにしようと思う者は、魂の通路をよく見張っていなければならない。思いを不純にするようなものを読んだり、見たり、聞いたりしないようにしなければならない」(『患難から栄光へ』下巻217 ページ)。
「聖霊に協力して、心を訓練し、思いを抑制するときに、言葉を制御することができるようになる。これが真の知恵であって、心の平静と満足、平安を約束する。神の豊かな恵みについて瞑想することには、喜びがある」(エレン・G・ホワイト『心、品性、人格』第2 巻656 ページ)。
「神からの知恵を持ちたいと思う人たちが賢くなるためには、現代の罪深い知識には愚かにならなければならない。彼らは悪いことを見たり知ったりしないために目を閉じなければならない。彼らは悪いことを聞いて彼らの清い思いや行動を汚すようなことを知らないように、耳を閉じなければならない。また彼らは悪いことばを出したり、いつわりを口に出したりしないように舌を守らねばならないのである」(『アドベンチスト・ホーム』458、459 ページ)。
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*本記事は、聖書研究ガイド2005年第3期『主イエスを体験する』からの抜粋です。