無理やり王にする【勝利の模範イエス】#35 

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「人々はイエスのなさったしるしを見て、『まさにこの人こそ、世に来られる預言者である』と言った。イエスは、人々が来て、自分を王にするために連れて行こうとしているのを知り、ひとりでまた山に退かれた」(ヨハ6:14、15)。

ユダヤ人がイエスを王にすれば、きっとローマ人を倒してくれると考えたとしても不思議ではありません。当時の風潮は暴力的なナショナリズムを支持していました。歴史家ヨセフスは、ローマの専制的支配を打倒しようとした二人の自称預言者について記しています(『ユダヤ古代誌』、20.5.1、8.6)。テウダは何千人ものユダヤ人を扇動して、ヨルダン川の水を二つに分けると宣言しました。しかし、ローマ人によって殺されました。もうひとりのエジプト人は群衆をオリーブ山に集め、自分が言葉によってエルサレムの城壁を崩し、新しい王国を建設すると主張しました。彼もローマ人によって鎮圧されました。

当時の人々はキリストを地上の王と考えていました。ピラトでさえイエスに、「お前がユダヤ人の王なのか」と尋ねています(ヨハ18:33)。イエスはご自分が王であることを否定されませんでした。彼の国が「この世には属していない」(36 節)にもかかわらず、です。イエスは政治的な国と霊的な国を、実利的なものと道徳的なものを、一時的なものと永遠のものを、目に見えるものと目に見えないものを、はっきりと区別されました。大争闘はこれら二つのものをめぐる戦いです。サタンは初めのものをイエスに提示しましたが、イエスの目は絶えずまことの王国の基礎である十字架に向けられていました。「キリストのみ国は、法廷や会議や立法議会などの決定や、世俗的に有力な人たちの後援によってではなく、聖霊の働きを通して、キリストの性質が人間性のうちにうえつけられることによって、建てられるのである」(『各時代の希望』中巻315 ページ)。

キリストの地上での生涯は絶えずサタンの攻撃にさらされました。しかし、キリストと共に到来した神の国(神の支配)はこのサタンの支配を打ち破るためでした。キリストにより、完全に悪の支配は打ち破られました。私達の戦いはすでにキリストにより致命傷を負った悪魔との戦いなのです。勇気と希望を持って前進しましょう。

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*本記事は、聖書研究ガイド2002年第1期『キリストとサタンの大争闘』からの抜粋です。

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