飛び込む先は【天国の歩き方】#1

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留学先でのカルチャーショック

「好きな食べ物はなんですか?」。「私は寿司」「僕はラーメン」「焼肉」「そば」「パスタ」。

日本でこの質問をしたら、たぶん聞き馴染みの料理が出てくるでしょう。僕が留学していたときにこの自己紹介あるあるを質問してみたときのことです。ある中国人の友達が答えました。

「半分がとっても辛くて、半分がすっごく甘い魚の頭が好きですよ」

半分が辛くて、えーと。おいしいのかな。それ。

留学をすると、今まで自分の持っていた言葉、感覚、世界が壊されていきます。そして、新しい言葉、感覚、世界が創造されていくのです。聖書を開くとき、新しい言葉、感覚、世界が広がっていることでしょう。

海外に飛び込んでいく留学をすると、右往左往するようなことがたくさんあります。

ホストファミリーに同年代の日本人の友達が観光地に連れていってもらっているのを羨ましく思っていた、ある学生は自分のホストファミリーにこう聞かれたそうです。

「……オブ ……ファンナル…… アンド…… アテンド …… ウォント カム ウィズ ミー?」

 ん? 「ウォント カム ウィズ ミー」。

あ、なるほど、ついに自分もどこかに連れていってもらえるのか。そう思って、意気揚々とついていくと、そこは葬儀場。まだ英語がまったくわからなかった彼は、何も知らずに葬儀に連れていかれたそうです。

どこに連れていかれるかわからないのは不安ですよね。遊園地だと思いきや、葬儀に連れていかれてしまうかもしれません。では聖書は、僕たちをどこに連れていこうとしているのでしょうか。

聖書がつれていく先

キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵を、あなたに与えることができます。 

テモテへの手紙二 3章15節(新共同訳)

聖書が連れていってくれるところは「救い」です、といってもピンとこないですよね。

もし、聖書を開いてわからないことがあれば近くの教会やクリスチャンに聞いてみてください。大学在学中、ミッション系だったのでキリスト教概論っていうクラスがあったのですが、課題のたびにクラスの内容がよくわからないから、友達が「キリストに聞こう」って僕のところによく来ましたよ!

僕はキリストじゃないのにね(笑)。

でも、これってクリスチャンの感覚に近いと思うんですよね。わからないから、キリストに聞こう。

聖書の目的

出版科学研究所の調査では、1990年代前半では、書店での単行本の年間売り上げベスト30には、一冊から四冊ほど自己啓発本が入っていましたが、2000年代には十冊前後に増えたそうです。

自己啓発本とは「個人の生き方や方向性を明確に示す本」ですよね。生き方や方向性を見せてほしい、多くの人がそんなモヤモヤを抱えています。その意味では、まさに聖書は最強の自己啓発本です。

そんな聖書にどうすればいいかわからないモヤモヤをぶつけたり、解決を求めたりするのは当然かもしれません。

さて、「救い」でしたね。「救い」「天国」なんでしょう、それは。

では、聖書の中で天国のことを言っているところも見てみましょう。

見よ、神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み、人は神の民となる。神は自ら人と共にいて、その神となり、彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである。

ヨハネの黙示録21章3ー4節(新共同訳) 

なるほど、「救い」は根本的な解決策で、「神さまと共にいる」ことなのですね。

聖書を開いてみると、違う世界に留学したような気持ちになるかもしれません。通じない単語、わからない世界観。でも、もし自分の持っている世界が広がるなら、その先に自分が手にしていない価値があるなら飛び込んでみてもいいかもしれませんね。

聖書は神さまと共にいれるようにする本。じゃあ、その聖書の神さま、イエス・キリストの魅力とは、いったいどんなものなのでしょうか。

聖書の引用は、特記がない限り日本聖書協会新共同訳を使用しています。
そのほかの訳の場合はカッコがきで記載しており、以下からの引用となります。
『新共同訳』 ©︎共同訳聖書実行委員会 ©︎日本聖書協会
『口語訳』 ©︎日本聖書協会 
『新改訳2017』 ©2017 新日本聖書刊行会

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