この記事はこんな人におすすめ!
・心に刺さる名言を知りたい
・恋愛や結婚についてのヒントが欲しい
・本当の愛について考えさせられる言葉を知りたい
この記事は約6分で読むことができます。
恋愛や結婚など、人間関係では悩みがつきません。
そんなあなたに、さまざまな作家や哲学者の言葉から聖書の言葉まで、この記事では心に響く言葉を紹介します!
恋愛とは何か?恋と愛の違いを考える
『トム・ソーヤの冒険』の著者マーク・トウェインは、「喜びを最大限に味わうには、それを分かち合う人が必要である」という名言を残しました。
興味深いことに、旧約聖書の『創世記』にも次のようなエピソードが出てきます。6日間で人を創造された神は、人を見て、次のように言われます。
人が独りでいるのは良くない。彼にふさわしい助け手を造ろう
創世記2章18節©︎聖書協会共同訳
そのために、人<アダム>のパートナーとして、女<エバ>が創造されたのです。結婚生活は人にとって、なくてはならない営みとして、創造されたと聖書は述べています。
では、この結婚生活は恋愛関係とは、何が違うのでしょうか?
恋愛関係と結婚生活の違いとは?
恋とは、二人で一緒にバカになることである
ポール・ヴァレリー(詩人、1871ー1945)
恋とは、メロディーがついた友情である
ジョーゼフ・キャンベル(神話学者、1904ー1987)
恋とは結婚によって治癒される一時的な狂気である
アンブローズ・ビアス(ジャーナリスト、1842ー1913)
結婚前には目を大きく見開いてみよ。結婚してからは片目を閉じよ
トーマス・フラー(神学者、1608ー1661)
愛とは互いに見つめ合うことではなく、共に同じ方向を見ることだ。
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(作家、1900ー1944)
『星の王子さま』で有名な作家サン=テグジュペリは、「愛とは互いに見つめ合うことではなく、共に同じ方向を見ることだ」と定義します。
恋愛関係が互いに見つめ合うことだとすれば、結婚生活は共に同じ方向を見ることなのです。
先ほど見た、旧約聖書の『創世記』では、人間にとって結婚が大切なものであると言及された上で、次のように書かれています。
こういうわけで、男は父母を離れて妻と結ばれ、二人は一体となる。
創世記2章24節(©︎聖書協会共同訳)
旧約聖書はヘブル語で書かれましたが、「結ばれ」は原語では「粘着させる」という意味があり、「一体となる」は肉体的に精神的にあらゆる面でひとつとなることを意味します。
つまり、聖書の中でも、結婚生活は共に同じ方向を見ることなのです。
そのためには、「相手が幸せならば、私も幸せ」(You Happy Me Happy)という原則が大切で、「私」を捨てないといけない場面があるかもしれません。
自分が向きたいところに向くのが恋愛関係だとすれば、相手が向きたいところに目をやるのが結婚生活です。
「私たち」のために「私」を手放せるほどに互いを信頼し合ったとき、いいチームは素晴らしいチームへと変わる
フィル・ジャクソン(監督・元バスケットボール選手、1945ー)
グッとくる愛の言葉|恋愛・結婚に役立つ心に刺さる言葉
結婚生活をより良くする愛の力
欠点がないから人を好きになるのではありません、欠点があるのに人を好きになるのです
ジョディ・ピコー(作家、1966ー)
理想の妻とは理想の夫を持った全ての女性である
ブース・ターキントン(作家、1869ー1946)
感謝の気持ちがあるのにそれを伝えないのは、プレゼントを包んだのにそれを渡さないのと同じ
ウィリアム・アーサー・ウォード(作家、1921ー1994)
不幸な結婚を生み出すのは愛の不足ではなく、友情の不足である
フリードリヒ・ニーチェ(哲学者、1844ー1900)
愛の植物は、注意深く栄養を与えなければ枯死してしまう。
エレン・ホワイト(宗教家、1827ー1915)
19世紀に生きた宗教家エレン・ホワイトは、「結婚は愛の終わりではなく、始まりに過ぎない」と述べています。
愛を育んで、結婚に至るのではなく、むしろ結婚してから本格的に愛を育む時間が始まるのです。
「愛を育む」と言いますが、「恋を育む」とは言いません。
愛は、二人で育てていくものなのです。
人間関係を壊さないために!ケンカの前に思い出したい言葉
人を採点していたら人を愛する時間がなくなってしまう
マザー・テレサ(宗教家、1910ー1997)
話す前にその言葉を三つの門にくぐらせなさい。それは真実か。それは必要か。そこに思いやりはあるか
ルーミー(詩人、1207ー1273)
怒りには必ず理由があるが、正当な理由があることはめったにない
ベンジャミン・フランクリン(政治家、1706ー1790)
柔らかい答は憤りをとどめ、激しい言葉は怒りをひきおこす。
ソロモン(古代イスラエルの王、箴言15章1節)
口論の唯一の勝者とは、口論を回避した者である
デール・カーネギー(作家、1888ー1955)
平穏であって、ひとかたまりのかわいたパンのあるのは、争いがあって、食物の豊かな家にまさる。
ソロモン(古代イスラエルの王、箴言17章1節)
わかっていても、カップル同士や夫婦間で喧嘩をしてしまう。そんなことはありませんか?
感情的になりそうなときには、「6秒ルール」を思い出しましょう。
怒りがこみ上げてきた時に、6秒だけその気持ちを表に出さないように我慢するのが「6秒ルール」です。
怒りの感情は波のようで、一時的に高まっても落ち着いてきます。
そのため、感情的になったときに心の中で1から6までゆっくり数えることは有効です!
この方法は、18世紀に生きたトーマス・ジェファーソンも提唱しています。
怒りを感じたら、話す前に10数えなさい。激しい怒りを感じたら、話す前に100数えなさい
トーマス・ジェファーソン(第3代アメリカ合衆国大統領、1743ー1826)
相手をゆるす大切さを思い出させてくれる言葉
恨みを持つことは、自分が毒を飲んで敵が死ぬことを期待するようなもの
ネルソン・マンデラ(元南アフリカ大統領、1918ー2013)
人を許すことができない人は自分が渡らなければならない橋を壊しているのです。この世に許しが必要ない人など誰もいないということです
トーマス・フラー(神学者・歴史家、1608ー1661)
優しい言葉はかかる手間は少ない。しかし、多くを成す
ブレーズ・パスカル(神学者、1623ー1662)
人間関係をより良くする言葉
人にいら立つことがあるのなら、そこには自分自身を知る手がかりが眠っている
カール・グスタフ・ユング(心理学者・精神医学者、1875ー1961)
人生で重要なことは三つある。第一に思いやりである。第二に思いやりである。第三に思いやりである
ヘンリー・ジェイムズ(小説家、1843ー1916)
常に、求められるよりもほんの少しだけ優しくありなさい
ジェームス・マシュー・バリー(作家、1860ー1937)
親切をするのに「早すぎる」ということはありません。それがいつ「遅すぎてできない」になるか分からないのですから
ラルフ・ワルド・エマーソン(思想家、1803ー1882)
愛さずに与えることはできても、与えずに愛することはできない
エミー・カーマイケル(宣教師、1867ー1951)
子どもに父母を尊敬させる最良の方法は、父親が母親にやさしい心づかいを示し、母親が父親に尊敬と敬意を示すのを見る機会を与えることである
エレン・ホワイト(宗教家、1827ー1915)
本当の愛とは?聖書が伝える深い愛の本質
聖書に書かれている愛の詩
愛は寛容であり、愛は情深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない、 不作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。 不義を喜ばないで真理を喜ぶ。 そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。 愛はいつまでも絶えることがない。
結婚式でも読まれることがある有名な聖書の言葉。「愛」の部分に、自分の名前を入れてみてください。あなたは相手を愛せていますか?
聖書が伝えるアガペーの愛
聞いているあなたがたに言っておく。敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。
イエス・キリスト(ルカによる福音書6章27節)
ギリシア語には、「愛」をあらわす言葉が多くありますが、聖書にはそのうちアガペーとフィレオが出てきます。
アガペーは「自己犠牲的な神の愛」、そしてフィレオは「友愛」と一般的に言われていますが、実際には違います。
フィレオは「感情や感覚に基づいた愛情や感傷的な愛」をあらわす言葉で、対するアガペーはそれよりも高い次元の愛であると古代ギリシア人は定義していました。
一部の古代ギリシア哲学においては、理性的な人が理想的な人物であるとされていましたので、このアガペーも理性的な愛をあらわす言葉で、敬意や尊敬、優しさとも訳せる言葉なのです。
ヘブライ語では、アガペーに相当する言葉でヘセドという言葉がありますが、これは愛の具体的な行為そのものをあらわしているような言葉で、「やさしさ」「親切」「あわれみ」「好意」「いつくしみ」と訳されます。
そのため、先ほど出てきた「敵を愛し」は、「敵対するものであっても敬意と尊敬を持って、親切にしなさい」という意味なのです。
これは、その後に「あなたがたを憎む者に親切にしなさい」と書かれていることからもわかります。
つまり、敵対するものであっても適切な敬意を払うべきですが、フィレオの愛――家族のような温かく感情的な愛情を持つことまでは命じられていないのです。
ここで伝えられているのは、「本当の愛とは自分の思いを脇に置いて、自分の意見との対立を許してあげること」であるということです。
まとめ|本当の愛とは?心に刺さる名言を通して
恋愛関係が互いに見つめ合うことであるならば、結婚生活は共に同じ方向を見つめることだと言えます。そして、愛とは、二人で育てていくものなのです。
また愛とは、自分の思いを一度脇に置き、相手の過ちや自分と意見が異なることを受け入れる寛容さです。
パートナーに怒りを感じたときは、ぜひ、話す前に心を落ち着けるために10数える余裕を持ちましょう!
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参考文献
Siegfried H. Horn, The Seventh-Day Adventist Bible Dictionary (Review and Herald Publishing Association, 1979), 682.
Nichol, F. D. (Ed.). (1977). The Seventh-day Adventist Bible Commentary (Vol. 3, pp. 719–720). Review and Herald Publishing Association.
ジョン・C・ペッカム『神の愛と正義』25ページ