ヨナに働きかける神
時に、主は大風を海の上に起されたので、船が破れるほどの激しい暴風が海の上にあった。ヨナ1:4(口語訳)
この嵐は偶然ではありません。原語のヘブライ語を見てみると、神によるものであることが強調されています。
自分の使命から逃れたヨナに、神はすぐに働かれるのです。
ヨナ書では自然を通してヨナに働かれる神の姿が出てきます。風（ヨナ1:4）、大きな魚（ヨナ1:17）、とうごま（ヨナ4:6）、虫（ヨナ4:7）、風と太陽（ヨナ4:8）など、さまざまな方法で神はヨナに語りかけられるのです。
ヨナに限らず、自然を通して、神はすべての人々に語りかけられています(ローマ1:20)。
さまざまなものを通して働かれる神
また、神は自然のみならず、歴史や人間の行動、良心、人間関係などを用いて、わたしたちに語りかけられます。
では、そのような周りのさまざまな環境の中で、どのように神の意志と人の思いを見分けることができるでしょうか。
かならずしも、そうとは限りませんが、ヨナ書1章を見てみると、二つのヒントを見つけることができます。
一つは、ヨナは嵐が神からのものであると自覚していたということです。神からの語りかけは、わたしたちにしっかりと届くのです。
二つめは、同乗した人々もこの嵐を偶然の産物とは考えていなかったことが挙げられます（ヨナ1:7）。ただの不運として片付けられたはずのものでしたが、彼らはヨナの言葉を信じ、嵐に神が関わっていることを受け入れるのです。
もし、わたしたちが個人的に神のみこころであると感じていても、同感が得られない場合、もしかするとそれは思い違いかもしれません。
あのクリスマスの物語で、神はマリアだけでなく、ヨセフにも天使をつかわしてメッセージを伝えられました。神はそのみこころを果たすために必要ならば、まわりの人にも同じ思いを与えてくださるのです。
今、あなたに与えられている思いはどうですか？
