感情に支配されて【ヨナ書4章1節】

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理解できないことを怒る

ところがヨナはこれを非常に不快として、激しく怒り、ヨナ4:1(口語訳)

ヨナのメッセージはニネベの人々の心を打ち、悔い改めへとつながり、それを見られた神はゆるされます。

ところが、ヨナはこれを非常に不快に思うのです。

「非常に不快」というのは、原語では「間違っている」というニュアンスがあります。

また、「わたしがなお国におりました時、この事を申したではありませんか」(ヨナ4:2)と、ヨナが主張しているとおり、ヨナのタルシシへの逃亡の動機とも大きく関わる問題であることがわかります。

ヨナにとってみれば、敵国であるニネベがゆるされることは理解できないことでした。

彼は自分が理解できないことを怒ったのです。

わたしたちはときに、自分が理解できないときに不快に思います。人間関係においても、神との関係においても、理解できないことは不快感へとつながるのです。

プライドのゆえに怒る

また、ヨナの怒りの根底にはプライドもありました。自らの預言が成就しないということは、預言者としての評判にも関わることでした。

彼は自分が偽預言者として見られるのではないかという不安に駆られたのです。

わたしたちも同じようにプライドから、また人からどう見られるのかということが原因で怒ることがあります。

自分の思いに囚われる

自分の思いどおりに事が運ばなかったとき、ヨナは自分の感情に支配されていきました。わたしたちも同じように、思い通りにならないとき、自分の感情に支配されてしまう弱さがあります。

ヨナはその弱さの中で、大きな無限の価値があるニネベの人々のことを忘れてしまいました。

わたしたちはどうでしょうか? 

自分の感情に支配されるときに、大切な人々のことを軽視してしまってはいないでしょうか?

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