クセルクセス王と女性【エステル記2章1節】

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2:1これらのことの後、アハシュエロス王の怒りがとけ、王はワシテおよび彼女のしたこと、また彼女に対して定めたことを思い起した。 2:2時に王に仕える侍臣たちは言った、「美しい若い処女たちを王のために尋ね求めましょう。 2:3どうぞ王はこの国の各州において役人を選び、美しい若い処女をことごとく首都スサにある婦人の居室に集めさせ、婦人をつかさどる王の侍従ヘガイの管理のもとにおいて、化粧のための品々を彼らに与えてください。 2:4こうして御意にかなうおとめをとって、ワシテの代りに王妃としてください」。王はこの事をよしとし、そのように行った。エステル2:1―4(口語訳)

目次

定めたことを思い起こした

これらのことの後、アハシュエロス王の怒りがとけ、王はワシテおよび彼女のしたこと、また彼女に対して定めたことを思い起した。エステル2:1(口語訳)

この箇所は新共同訳では「彼女に下した決定を口にするようになった」と書かれており、クセルクセス王(アハシュエロス王)がワシュティ(ワシテ)に対する処分を悔いていることがはっきりと書かれています。

もしかしたら、王はワシュティに対する処分を取り下げることを考えたのかもしれませんし、もうすでに彼女は生きていなかったのかもしれません。いずれにしても、自らの保身のために王に仕える侍臣たちは美しい若い女性を集めることを提言します。

影響されやすい人

クセルクセス王は非常に女性に弱く、影響されやすい側面を持っていました。

その要因が何かはわかりませんが、彼は恐れられていた反面、人間的弱さを持っていました。もしかしたら、彼が強権的な態度を取っていたのもその弱さを隠すためだったのかもしれません。

いずれにしても、王は自らの弱さを補うために、女性を求めていくのです。

しかし、この欲求と弱さは満たされることはありませんでした。事実、エステルを妃として選んだ後にも、もう一度女性たちを集めているのです(エステル2:19)。

尽きない水

……この水を飲むものはだれでも、またかわくであろう。しかし、わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがないばかりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、わきあがるであろう。ヨハネ4:14

キリストは他のものでは満たされないことをはっきりと言われました。わたしたちは弱さを補うために、欲求を満たすために、何かを求めますが、それでは満たされません。

イエス・キリスト以外にわたしたちを本当の意味で満たすものはないのです。

聖書の引用は、特記がない限り日本聖書協会口語訳を使用しています。
そのほかの訳の場合はカッコがきで記載しており、以下からの引用となります。
『新共同訳』 ©︎共同訳聖書実行委員会 ©︎日本聖書協会
『口語訳』 ©︎日本聖書協会 
『新改訳2017』 ©2017 新日本聖書刊行会

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