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マルコによる福音書1章1節―6節(口語訳)
1:1神の子イエス・キリストの福音のはじめ。
1:2預言者イザヤの書に、
「見よ、わたしは使をあなたの先につかわし、
あなたの道を整えさせるであろう。
1:3荒野で呼ばわる者の声がする、
『主の道を備えよ、
その道筋をまっすぐにせよ』」
と書いてあるように、 1:4バプテスマのヨハネが荒野に現れて、罪のゆるしを得させる悔改めのバプテスマを宣べ伝えていた。 1:5そこで、ユダヤ全土とエルサレムの全住民とが、彼のもとにぞくぞくと出て行って、自分の罪を告白し、ヨルダン川でヨハネからバプテスマを受けた。 1:6このヨハネは、らくだの毛ごろもを身にまとい、腰に皮の帯をしめ、いなごと野蜜とを食物としていた。
1:4バプテスマのヨハネが荒野に現れて、罪のゆるしを得させる悔改めのバプテスマを宣べ伝えていた。 1:5そこで、ユダヤ全土とエルサレムの全住民とが、彼のもとにぞくぞくと出て行って、自分の罪を告白し、ヨルダン川でヨハネからバプテスマを受けた。 1:6このヨハネは、らくだの毛ごろもを身にまとい、腰に皮の帯をしめ、いなごと野蜜とを食物としていた。マルコ1:4-6(口語訳)
マルコによる福音書を開いて、まず一番最初に飛び出してくるパンチの聞いた人物がバプテスマのヨハネです。「らくだの毛ごろもを身にまとい、腰に皮の帯をしめ」るという個性的な格好はエリヤから来ていました。
彼らは答えた、「その人は毛ごろもを着て、腰に皮の帯を締めていました」。彼は言った、「その人はテシべびとエリヤだ」。列王下(2列王)1:8(口語訳)
昔、イスラエルを改革した預言者エリヤと同じ精神と働き、そして同じメッセージを伝えたのがバプテスマのヨハネだったのです。聖書を熟知しているユダヤ人ならば、バプテスマのヨハネの格好を見たときに預言者エリヤを思い起こしたことでしょう。
バプテスマのヨハネが預言者エリヤを連想させていたのは、メシアがおいでになる前に預言者エリアの霊を持った人物が現れると預言されていたからにほかなりません(マラキ4:5口語訳)。そして、このバプテスマのヨハネこそが預言者エリヤの霊を持つ人物だったのです。
1:13そこで御使が彼に言った、「恐れるな、ザカリヤよ、あなたの祈が聞きいれられたのだ。あなたの妻エリサベツは男の子を産むであろう。その子をヨハネと名づけなさい。・・・ 1:17彼はエリヤの霊と力とをもって、みまえに先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に義人の思いを持たせて、整えられた民を主に備えるであろう」。ルカ1:13,17(口語訳)
バプテスマのヨハネがエリヤの使命を持っていたように、わたしたちの使命もまた、エリヤの使命と同じものです。バプテスマのヨハネはキリストの初臨(キリストが地上に来た時)の前につかわされましたが、わたしたちはキリストの再臨(キリストがもう一度地上に来る時)の前につかわされているものなのです。