ことごとく滅ぼそう【エステル記3章6節】

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ただモルデカイだけを殺すことを潔しとしなかった。彼らがモルデカイの属する民をハマンに知らせたので、ハマンはアハシュエロスの国のうちにいるすべてのユダヤ人、すなわちモルデカイの属する民をことごとく滅ぼそうと図った。エステル3:6(口語訳)

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「属する」ので

この時代、個人は一族や民族を代表し、その集団が受けた報酬や刑罰を分かち合っていました。そのため、虐殺がしばしば行われたのです。

「モルデカイの属する民をことごとく滅ぼそうと」、ハマンが図ったように(エステル3:6)、サタンもキリストに属しているというそれだけの理由で、神の民を滅ぼそうとするのです(黙示録12:17)。

興味深いことに、これまでの迫害の歴史を見ても、常に「属する」というだけで行われてきました。一人ひとりがどのような思想や立場にいるかは、関係がなかったのです。

クリスチャンであるから、ユダヤ人であるから、はたまた民族が異なるというだけで、迫害の対象になってきました。

迫害から逃れるために

ローマ帝国時代、ユダヤ人への迫害が熾烈になるにつれ、クリスチャンはユダヤ人との差別化を図ろうとしていきます。

その際に、彼らは土曜日の安息日を変えていってしまいました。

迫害は、常に属しているその集団に対して行われます。それゆえに、そこから逃れるためにはそのしるしや特徴を身につけてはいけないのです。

ナチス・ドイツの迫害時、ユダヤ人はしるしをつけることを強要されていました。アメリカの黒人差別は、肌の色によって見分けられていました。

ローマ帝国時代の迫害下で、クリスチャンはあるしるしを捨てることで、自分たちを守ろうとしました。その一つが安息日です。

わが安息日を聖別せよ。これはわたしとあなたがたとの間のしるしとなって、主なるわたしがあなたがたの神であることを、あなたがたに知らせるためである。エゼキエル20:20(口語訳)

サタンが攻撃をするとき、サタンはわたしたちのしるしと特徴を捨てさせようとします。しかし、それを捨てたとき、わたしたちは「属する」ところも同時に捨てることになるのです。

聖書の引用は、特記がない限り日本聖書協会口語訳を使用しています。
そのほかの訳の場合はカッコがきで記載しており、以下からの引用となります。
『新共同訳』 ©︎共同訳聖書実行委員会 ©︎日本聖書協会
『口語訳』 ©︎日本聖書協会 
『新改訳2017』 ©2017 新日本聖書刊行会

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