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7:7王は怒って酒宴の席を立ち、宮殿の園へ行ったが、ハマンは残って王妃エステルに命ごいをした。彼は王が自分に害を加えようと定めたのを見たからである。 7:8王が宮殿の園から酒宴の場所に帰ってみると、エステルのいた長いすの上にハマンが伏していたので、王は言った、「彼はまたわたしの家で、しかもわたしの前で王妃をはずかしめようとするのか」。この言葉が王の口から出たとき、人々は、ハマンの顔をおおった。 7:9その時、王に付き添っていたひとりの侍従ハルボナが「王のためによい事を告げたあのモルデカイのためにハマンが用意した高さ五十キュビトの木がハマンの家に立っています」と言ったので、王は「彼をそれに掛けよ」と言った。 7:10そこで人々はハマンをモルデカイのために備えてあったその木に掛けた。こうして王の怒りは和らいだ。エステル7:7―10(口語訳)
ハマンの死
なぜ、怒った王が酒宴の席を立ち、宮殿の園へ行ったかは不明です。もしかすると、王はその優柔不断で助言者に頼る性格ゆえに、この状況をどうすればよいかわからなくなっていたのかもしれません(エステル1:15、6:6)。
モルデカイをひざまずかせるために、彼に危害を加えようとしたハマンが、今度はひざまづいてエステルに命乞いをします。しかし、この行為が仇となるのです。
クセルクセスは、戻ったときにハマンがエステルの長椅子に倒れ込んだのを見て、ハマンに対する裁きを決めます。
これは、ハマンとクセルクセスの信頼関係が完全に崩壊したからなのか、もしくは王が自分の名誉を気にして、自分を巻き込まずにハマンを追い出すいい口実と考えたのかはわかりません。いずれにしても、ハマンは追い詰められたときに、宮廷の作法を破り(宮中の女性と話すときには7歩以上近づいてはいけませんでした)、冤罪をかけられ、殺害されていくのでした。
不当な冤罪がかけられ、滅ぼされそうになっていたユダヤ人の苦しみを彼が受けることになったのです。
この原則は、聖書の中で何度も繰り返されています。
人の血を流すものは、人に血を流される……創世記9:6(口語訳)
そこで、イエスは彼に言われた、「あなたの剣をもとの所におさめなさい。剣をとる者はみな、剣で滅びる。マタイ26:52(口語訳)
とりこになるべき者は、とりこになっていく。つるぎで殺す者は、自らもつるぎで殺されねばならない。黙示録13:10(口語訳)
わたしたちへの適応
「情けは人のためならず」と言いますが、わたしたちの行動が返ってくるというのはどこでも言われていることです。その中でも、聖書は特に悪い行動の結果が、わたしたちに返ってくることを警告してるのです!