第5課 最大の幸せ

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ネッシーの幻

スコットランド北部にある全長約37kmのネス湖は、神秘的な生物「ネッシー」が生息していると信じられていることで有名です。何百年にもわたり、この湖周辺では謎に包まれた海洋生物が目撃されたという話しが広まっていきました。

やがて、ネス湖の怪獣の写真や映像が一般にも公開されるようになり、近年では、ネッシーの生息についての科学的検証も行われてきました。しかし、これほどネス湖の怪獣の存在を信じている人が多いにも関わらず、誰ひとりとして存在を証明できた人はいません。

怪獣はスコットランドの冷たい湖底に潜んでいるのだと主張する人が多い中で、大多数の研究者は、ネス湖の怪獣は実際には存在しないと考えているのです。このように目撃者がほとんどいないにも関わらず、長きにわたってその存在を信じられているものがあるのです。

聖書の初めから最後の書物であるヨハネの黙示録に至るまで、聖書は何度も「天国」について言及しています。天国は本当に存在するのでしょうか? 

もし存在するとしたら、それはどのようなところなのでしょうか? 聖書を開くと、神がわたしたちのために計画された天国が最高の場所であることがわかります。

天国は存在するのか

天と呼ばれるところが実際にあるのでしょうか?

わたしは天から下ってきた生きたパンである。

ヨハネによる福音書6章51節

キリストは「天」と呼ばれるところを明確に信じていました。キリスト自身が、天からこの地上に来たと宣言されたからです。

聖書が「天」という言葉を使うとき、実際には何を指していますか?

地のおもてにいたすべての生き物は、人も家畜も、這うものも、空(「天」英訳聖書)の鳥もみな地からぬぐい去られて、ただノアと、彼と共に箱舟にいたものだけが残った。

創世記7章23節

わたしは大いにあなたを祝福し、大いにあなたの子孫をふやして、天の星のように……する。

創世記22章17節

そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かし、そして、人々があなたがたのよいおこないを見て、天にいますあなたがたの父をあがめるようにしなさい。

マタイによる福音書5章16節

聖書では、天は「空中(鳥が飛ぶところ)」、「宇宙空間(星が存在するところ)」、または「神がいる場所(天)」を指しています。

天が実際に存在するなら、神の民(クリスチャン)はそこに行くことができるのでしょうか?

あなたがたのために天にたくわえてある、朽ちず汚れず、しぼむことのない資産を受け継ぐ者として下さったのである。

ペテロの第一の手紙1章4節

わたしの父の家には、すまいがたくさんある。もしなかったならば、わたしはそう言っておいたであろう。あなたがたのために、場所を用意しに行くのだから。

ヨハネによる福音書14章2節

クリスチャンは間違いなく天に行きます。

天国とは

天にはどのように行くのでしょうか?

すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下ってこられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえり、それから生き残っているわたしたちが、彼らと共に雲に包まれて引き上げられ、空中で主に会い、こうして、いつも主と共にいるであろう。

テサロニケ人への第一の手紙4章16―17節

聖書によれば、クリスチャンはキリストと共に天に「旅行」します。その様子を正確に理解するのは容易ではありませんが、救われた人々は宇宙旅行を経験すると考えられます。

天国とはどのようなところですか?

しかし、聖書に書いてあるとおり、「目がまだ見ず、耳がまだ聞かず、人の心に思い浮かびもしなかったことを、神は、ご自分を愛する者たちのために備えられた」のである。

コリント人への第一の手紙2章9節

天国がどれほど素晴らしい場所であるか、どれほどイメージをふくらませても想像することさえできません! 

あなたがこれまでに見た一番美しい景色を思い浮かべてみてください。天国はそれよりもはるかに美しいでしょう!

一番楽しかった休暇を思い出してください。それよりも、はるかに楽しいのです!

一番思い出に残るイベントを思い出してください。それよりも、はるかにすばらしいのです!

どんなに想像してみても、天国がどれほど素晴らしい場所であるかは、わたしたちには理解することができません。

実際に「天」を見て、それを書き残した人はいますか?

パラダイスに引き上げられ、そして口に言い表せない、……言葉を聞いた

コリント人への第二の手紙12章4節

パウロは、彼自身が「第三の天」、つまり神がいる天に引き上げられたと書き記しています。

その後、わたしが見ていると、見よ、開いた門が天にあった。

ヨハネの黙示録4章1節
聖書の著者たちは、天で何を目撃しましたか?

すると、たちまち、わたしは御霊に感じた。見よ、御座が天に設けられており、その御座にいますかたがあった

ヨハネの黙示録4章2節

聖書の著者であるヨハネは、天にある神の王座と神ご自身を見ました。

ダニエル書7章9―10節で、ダニエルは幻の中で見た天の光景について、次のように説明しています。

*父なる神 (日の老いたる者)
*神の衣 (雪のように白い)
*神の髪の毛(混じり物のない羊の毛のよう)
*神の御座 (火の炎)
*車輪 (燃える火)
*非常に多くの天使たち

ヨハネの黙示録4章で、ヨハネは次のように説明しています。

*父なる神
*神の王座
*神の王座にかかる虹
*24人の長老
*ガラスの海

今、キリストはどこにおられるか

ヨハネの黙示録には、天についてほかにどのような重要なことが示されていますか。

そして、天にある神の聖所が開けて、聖所の中に契約の箱が見えた

ヨハネの黙示録11章19節

聖所は、十戒の神聖な保管場所である契約の箱が置かれているところです。その聖所は天にあるものの模型であり、真の聖所が天にあります。それゆえに、天の中心にも十戒があるのです。

キリストは今、どこにいて、何をしているのでしょうか?

このような大祭司がわたしたちのためにおられ、天にあって大能者の御座の右に座し、人間によらず主によって設けられた真の幕屋なる聖所で仕えておられる、ということである。

ヘブル人への手紙8章1―2節

キリストは天の父なる神の王座の前で大祭司の働きをし、わたしたちのためにとりなしておられます。キリストの働きは、神が建てられた天の聖所で行われています。天は、救いの計画にもとづいてキリストの働きが現在行われている場所です。

天国の様子

神の民(クリスチャン)は、天に永遠に住むのですか?

しかし、わたしたちは、神の約束に従って、義の住む新しい天と新しい地とを待ち望んでいる

ペテロの第二の手紙3章13節

新しく創造された地球が、神に救われた人々の永遠の故郷となります。天(神がいる場所)で時を過ごした後で、救われた者は再創造された地球(天国)に再び住むことになります。

再創造された地球はどのようなところですか?

また、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意をととのえて、神のもとを出て、天から下って来るのを見た。

ヨハネによる黙示録21章2節

神は「神がいる場所(天)」から「新しく創造された地球(天国)」へと、神の王国の首都である都を移されます。

罪に覆われた地球は、人類が堕落し、救い主である神の子キリストを残虐な十字架につけた場所でもありますが、キリストは人類を救うだけではなく、地球を永遠の住まい(天国)につくりかえてくださるのです(ヨハネの黙示録21章3節、22章3節)。

神はこの地球を罪から解放してくださるのです。

神の目的と最大の望みはなんでしょうか?

見よ、神の幕屋が人と共にあり、神が人と共に住み、人は神の民となり、神自ら人と共にいまして、

ヨハネの黙示録21章3節

神の目的と最大の望みは、救われた者と永遠に共に住むことです! 

ヨハネの黙示録で、新しい地球はどのように描写されていますか?

御使はまた、水晶のように輝いているいのちの水の川をわたしに見せてくれた。この川は、神と小羊との御座から出て、都の大通りの中央を流れている。川の両側にはいのちの木があって、

ヨハネの黙示録22章1ー2節

救われた者の永遠の住まいである新しい地球には、いのちの川といのちの木があります。

神が再創造される地球について、どのような驚くべき事実を見つけられますか?

のろわるべきものは、もはや何ひとつない。神と小羊との御座は都の中にあり、その僕たちは彼を礼拝し、

ヨハネの黙示録22章3節

新しい地球には永遠にわたって、罪が存在しません。ヨハネの黙示録22章15節には、どのような種類の人々が神の聖なる都に住むことをゆるされないかが述べられています。

キリストの意志に自らを明け渡すことなく、自分の罪に執着していた人々は、もはや新しい地球にはいません。

そのような人々は、聖なる神の都で永遠に住んだとしても、幸せにそこでの生活を楽しむことはできないでしょう。

御顔を仰ぎ見るのである。彼らの額には、御名がしるされている

ヨハネの黙示録22章4節

わたしたちは顔と顔を合わせて神と会うだけなく、この聖句で「御名」と表現されている神の品性が心に回復されているのです(額は心を象徴しています)!

人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。先のものが、すでに過ぎ去ったからである。

ヨハネの黙示録21章4節

永遠、悲しみも、痛みも、死も存在しません。神の民(クリスチャン)はなんと素晴らしい未来を待ち望んでいることでしょう!

夜は、もはやない。あかりも太陽の光も、いらない。主なる神が彼らを照し、そして、彼らは世々限りなく支配する。

ヨハネの黙示録22章5節

永遠にわたって、天国には夜がありません。ヨハネの黙示録21章23節には、父なる神とみ子の栄光が新しいエルサレムを照らすと書かれています。

神の民(クリスチャン)は新しい地球で何をするのでしょうか?

彼らは家を建てて、それに住み、ぶどう畑を作って、その実を食べる。

イザヤ書65章21節

天国は、神の民(クリスチャン)が能力や技術を伸ばし、それらを建設的な方法で用いることのできる有用な活動の場です。

ほかに、神はわたしたちの永遠の住まいの祝福をどのように表現していますか?

おおかみは小羊と共にやどり、ひょうは子やぎと共に伏し、子牛、若じし、肥えたる家畜は共にいて、小さいわらべに導かれ、

イザヤ書11章6節

イザヤ書11章9節には次のようにあります。「彼らはわが聖なる山のどこにおいても、そこなうことなく、やぶることがない。水が海をおおっているように、主を知る知識が地に満ちるからである」。

天国は危険のないところです。天敵である動物たちも共に仲良く暮らすようになるのです。

人の目から涙を
全くぬぐいとって下さる。
もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。
先のものが、すでに過ぎ去ったからである。

ヨハネの黙示録21章4節

天国への確信

神と共に過ごす永遠を待ち望む確信は、どのように得ることができますか?

あなたがたの救われたのは、実に、恵みにより、信仰によるのである。それは、あなたがた自身から出たものではなく、神の賜物である。

エペソ人への手紙2章8節

神に対する信仰を持つ人は、神の恵みの力によってつくり変えられ、永遠のために備えられ、永遠の命というプレゼントを与えられます。

いのちの木にあずかる特権を与えられ、また門をとおって都にはいるために、自分の着物を洗う者たちは、さいわいである

ヨハネの黙示録22章14節

永遠にわたってご自分の民を救い、守ってくださる神を愛し敬う気持ちは、神に対する従順さとしてあらわれることでしょう(「着物を洗う」という表現は「品性を清める」という象徴として使われています)。

天国について、キリストはどのような素晴らしい約束をされましたか?

わたしの父の家には、すまいがたくさんある。もしなかったならば、わたしはそう言っておいたであろう。あなたがたのために、場所を用意しに行くのだから。 そして、行って、場所の用意ができたならば、またきて、あなたがたをわたしのところに迎えよう。わたしのおる所にあなたがたもおらせるためである。

ヨハネによる福音書14章2―3節

まもなく、キリストはこの世界に戻り、わたしたちを天の国に連れて行くと約束されました!

実際に天国は存在すること、わたしたちの人生には豊かな意味と目的があること、また地球は祝福と幸福に満ちた新しい場所に変えられるという確信を、神の言葉を信じることによって持つことができるでしょう。

キリストは、今まさにあなたのために天で場所を用意しているのです(ヨハネによる福音書14章2―3節)。キリストはまもなく、わたしたちを栄光に満ちた天の故郷に連れて行くために戻ってきます。

あなたがキリストを個人的な救い主として受け入れ、無償で提供される罪のゆるしを信じ、ゆだねるならば、あなたの永遠の住まいは天に必ずあります。

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