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日当たりの良すぎる部屋
「ここがあなたの部屋よ」
そうホストファミリーに紹介されて案内された部屋は日当たりのよい部屋でした。いや、良すぎじゃない?
なんと、全面ガラス張り。通りに面している角部屋なので、どこからでも丸見え。リビングと間を隔てているドアもなぜかガラス張り。ついでに隣のホストファミリーの部屋との間も、壁ではなくおっきな窓一枚。
まさに、八方塞がり。カーテンはしてあるものの、心もとなく、留学してしばらくは落ち着きませんでした。
みなさんは、どうですか。すべてを見せて生活できますか。無理ですよね。とすれば、なおさら、自分の内面は人にそうそう、さらけ出すことはできないですよね。隠したい思いというのもあるわけです。しかし、問題があります。
あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。
マタイによる福音書6章6節(新共同訳)
なんとイエスさまは隠れたところでお祈りをしていても、しっかり見ておられるのです。必ずしも、お祈りは口に出してするものではないですから、イエスさまは私たちの心の中を見ることができるお方ということです。
まさに僕たちはイエスさまの前では、ガラスの部屋のような状態、八方塞がりなのかもしれません。
罪ってなに?
とは言っても、悪いことをしてないぜ、という人は余裕なのかもしれません。確かに、「罪」と言われても、「犯罪」を犯したわけではないので、ピンとこないですよね。
聖書には「罪とは律法に違反することです」(ヨハネの手紙Ⅰ3章4節)と言っています。律法、それは神の法律です。ということは、「罪」とは「法律違反」のことです。うーん。私はいい人ですよ?
もう少し見てみましょう。
「殺してはならない。人を殺す者はさばきを受けなければならない」と言われていたのを、あなたがたは聞いています。しかし、わたしはあなたがたに言います。兄弟に対して怒る者は、だれでもさばきを受けなければなりません。
マタイによる福音書5章21ー22節(新共同訳)
なるほど。兄弟に「なんだ!このば○やろう」と言った時点で、殺したのと同じなのですね。
うーん。ハードルが上がりましたね。少し、いい人とは言えなくなってきました。
では、もう少し上げてみましょうか(笑)。
あなたがたが私を愛しているならば、私の戒めを守るはずである。
ヨハネによる福音書14章15節(新共同訳)
法律があるから、仕方なく守るのではなくて、「愛しているから」守るのですね。兄弟を愛しているから、「なんだ!この……」とは言わないし、そう思わない。なるほど、ハードルが高い。まさに八方塞がり。
全面ガラス張りのノンプライベートルームで留学生活を過ごした僕ですが、この素晴らしい部屋のおかげでホストファミリーと過ごす時間を持てました。まあ、リビングルームに半分住んでいたようなものだったので。
時間を共有することで
多くの時間をお世話になっている家族と過ごすことで、僕の英語にも変化がありました。
英語が苦手で中高と逃げ回っていた僕ですが、その苦手意識がなくなり、今では少しずつ簡単な洋書を読めるようになってきました。しかも、一番嫌いだった英単語の暗記が好きになってきたのです。
日本学生支援機構が行なったある調査によると、留学をした約九割が考え方の変化を感じたと回答しました。聖書の世界に留学中のみなさまはどうですか(笑)?
もし、自分の欠点に悩んでいたら、変えたくても変えられない習慣があったら、やめたくてもやめられないものがあったら、自分の弱さを見て自己嫌悪に陥っていたら、罪悪感で胸がいっぱいだったら、思い出してください。イエスさまは僕たちの心を僕たちより、知っておられます。その上でこう言われています。
わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。
イザヤ書43章4節(新改訳2017)
留学中、英語を上達させる変化の鍵、それはホストファミリーや友達と多くの時間を過ごすことです。
自分の嫌な欠点や罪からの変化の鍵、それは愛するイエス・キリストと多くの時間を過ごすことです。罪で八方塞がれば、上に逃げればいいのです。「勝利は主(神)による」のだから(箴言21章31節)。