希望の光【ヨブ—絶望の祈り】#9

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友人へのもっとも残酷な仕打ちがあるとすれば、何があっても返事しないことです。話しかけても沈黙し、無言を通されると、誰でも自分に敵意を持っているのではないかと不安に思います。ヨブは神の沈黙に意気消沈しました。神に語りかけても、“事情聴取”をお願いしても神は答えてくれません(13:22、24、30:20)。見捨てられたかのような暗黒の中でヨブに一条の光が差します。この光は次第に輝きを増し、ついには彼を崇高な信仰の高さに導きました。

絶望から希望に至るヨブの心の変化を読んでください。

ヨブ13:15、16
ヨブ14:7〜17
ヨブ19:25 〜27
ヨブ23:10

ヨブ記23:10は「この書における重要な聖句の一つです。ヨブは神を見ることができそうにないと思いましたが、それでも神は自分の歩みを知り、ある意図をもって接しておられると信じました。ヨブは自分が試されているのだと理解し始めていたのです。それでも彼はまだサタンの思惑を知りません。ヨブが絶望から信仰への階段を昇るきっかけになったのは、自分が不当に罰を受けているのではなく、むしろ自分が火の炉の中で純金として精錬されるために試練を受けているという自覚でした」(『SDA 聖書注解』3巻561ページ)。神との対話がこうした変化を彼にもたらしたのです。

◆苦しみや死に直面するとき、キリストが復活させてくださると信じることによってどんな力を受けることができますか。この信仰は試練の中のあなたの祈りにどんな力を与えてくれますか。

*本記事は、『聖書に見る偉大な祈り』からの抜粋です。

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