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ハンナは幼いサムエルを祭りに参加させず、手元において教育しました。「日ごとにむすこの力が強くなり、子供らしい片言に耳を傾けるにつれて、彼女は、ますます深くサムエルを愛した。彼は、ハンナのひとり子であり天からの特別の賜物であった。しかし、彼女は、サムエルを神にささげた宝として受けた。そして、神ご自身のものを与え主なる神に返さず、留めておこうとはしなかった」(『人類のあけぼの』下巻222 ページ)。
ハンナはやがてサムエルとシロに行き、捧げ物をした後、わが子をエリに委ねて言いました。「祭司様、あなたは生きておられます。わたしは、ここであなたのそばに立って主に祈っていたあの女です。わたしはこの子を授かるようにと祈り、主はわたしが願ったことをかなえてくださいました。わたしは、この子を主にゆだねます。この子は生涯、主にゆだねられた者です」(サム上1:26 〜28)。ハンナは祈りに答えて与えられた子を神が守ってくださると固く信じました。感謝すべきことに、彼女の信仰教育のおかげで、幼子サムエルは神を敬うことを学んだのでした(28節)。
「心から主に献身した結果、彼女は創造主からいただいたものをまた創造主にお返しする特権を得ました。こうして彼女は最高の喜びを経験しました。新たな方法で神の慈愛に感謝することを知ったからです。ハンナの経験はペニナの生涯にも最高の祝福となったかもしれません。ハンナを救おうとされたと同じく、神はペニナも救おうとしておられました。神はご自分に信頼し、悪をもって悪に報いない者が報いられることをペニナに示して、救いの機会とされたに違いありません」(『SDA 聖書注解』2巻461 ページ)。
*本記事は、『聖書に見る偉大な祈り』からの抜粋です。