神がお住みになるところ(列王上8:1―21)【ソロモン—神の内住を求める祈り】#26

この記事は約2分で読むことができます。

光は毎秒30万キロの速さで進みます。つまり、光は私たちがまばたきをする間に地球を7回まわることになります。これほどの速さでも、地球に最も近い恒星であるケンタウルス座のプロクシマまで行くのに4.3光年もかかります。そんな光の速さでも何十億光年のかなたにある星がまだまだあるというのですから驚きです。

これほど広大な宇宙を創造された神はさらに偉大なお方です。このような創造主に地上の神殿に住んでいただくことなど到底考えられません。ソロモンは言いました。「神は果たして地上にお住まいになるでしょうか。天も、天の天もあなたをお納めすることができません。わたしが建てたこの神殿など、なおふさわしくありません」(列王上8:27)。それにもかかわらず、ソロモンは神殿を造り、神に捧げました。ソロモンの献堂式の祈りには私たちに対する深い信仰的教訓があります。自分たちの心に内住してくださるように祈りつつ、ソロモンの祈りを勉強しましょう。神は私たちの中に喜んでお住まいくださいます。

荒野での40年間、幕屋は神のご臨在の象徴でした。イスラエルがカナンに入ってからはシロ、ギベオン、エルサレムと次々に移り、粗末な建物や家、天幕が神のご臨在を示していました。自分が立派な王宮に住んでいることを恥じたダビデ王は、主のための家を建てる決心をします。彼は計画を練り、材料を集めましたが、それを実際に建てる栄誉に浴したのは子のソロモンでした。

ソロモンは7年かけて神殿を建築しました。それは石と杉を用いて建てられ、純金で覆われた壮麗な建造物でした(列王上6章)。厳粛な儀式の中で、祭司たちは契約の箱と種々の聖所の備品を神殿に備え付けました。

神のご臨在を示す何が神殿に満ちたでしょうか。

列王上8:10 〜13

「イスラエルが神に忠実であったならば、この栄光に満ちた建物は、神の選民に対する神の特別な恵みの永遠のしるしとして、永遠に存続するのであった」(『国と指導者』上巻21 ページ)。この計画は人間の失敗のゆえに実現しませんでした。それが最終的に実現するのは、新エルサレムが地上に降下し、神がご自分の民と永遠にお住みになる時です(黙示21:1〜3)。

神殿は神の栄光の名のために建てられましたが(列王上8:17〜20)、贖われる聖徒たちの額にも神の名が記されています。名前は単に人を識別するものであるだけでなく、その人の性質を表すものでもあります。神の品性は神の御名を現されたイエス・キリストにおいて完全に現されました(ヨハ17:6、26)。ヤーウェの御名をもって呼ばれるものはすべて神の所有物であり、神の権威と保護のもとにあります。神は聖、義、愛などの品性が、エルサレム、神殿、そしてご自分の民のうちに現されるように望まれました。

◆あなたの教会は周辺の人々に対して神の名を代表しています。その意味で教会はどのような責任を負っていると思いますか。

*本記事は、『聖書に見る偉大な祈り』からの抜粋です。

聖書の引用は、特記がない限り日本聖書協会新共同訳を使用しています。
そのほかの訳の場合はカッコがきで記載しており、以下からの引用となります。
『新共同訳』 ©︎共同訳聖書実行委員会 ©︎日本聖書協会
『口語訳』 ©︎日本聖書協会 
『新改訳2017』 ©2017 新日本聖書刊行会

関連コンテンツ

よかったらシェアしてね!
目次