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ダニエルは祈りの中で、イスラエルをエジプトから導き出された神がバビロンから民を導き出してくださるように（ダニ９：15、16）、また早く都と聖所を回復してくださるように嘆願しています。
「お前は愛されている」とダニエルを励ました天使ガブリエルは、イスラエルの民が争いの入り混じった祝福の70週（490年）を経験すると告げます（ダニ９：24）。この70 週はエルサレムを復興・再建せよとの布告をもって始まりますが、この再建には困難がともないます（25 節）。エルサレムに関する布告はいくつか出されていますが、ガブリエルの言う布告は紀元前457 年にアルタクセルクセスによって出されました（エズ７章）。
ガブリエルが神から遣わされ、ダニエルは新たな光を受けます。神はただ祈りを黙ってお聞きになるのではなく、神の答えは単なる同情の響きではなく、積極的な助けをもたらします。……ダニエルは自分の民の回復のために祈ります。神は民の回復についての計画を啓示することで祈りに答えられます。神はしばしば、私たちの期待と異なった方法で祈りに答えられます。すでに答えられているのに気づかないでいる祝福に対して私たちの目を開かれることがあります。……ある場合にはご自分の御心が私たちの思いにまさることを示すことによって、神に信頼するように私たちの心を導かれます。最高の祈りは、神の御心に一致することを求める祈りです［マタ26：39参照］
『プルピット・コメンタリー』13 巻278 ページ
◆ダニエルの祈りが自分自身のためではなく、人のためのものであったことに注意して下さい。あなたの祈りはどうですか。
*本記事は、『聖書に見る偉大な祈り』からの抜粋です。
