未来は今!【祈り:イエスの言葉を聴く】#47

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ヨハネ14:1〜3には深い意味があります。福音書記者の中でも特にヨハネは、いわゆる「現在形の終末論」(present eschatology)と呼ばれるイエスのすばらしい教えを強調しています。「終末論」とは裁き、再臨、復活、昇天、天国といった終末の諸事件についての研究ですが、イエスの教えにおいては、これらの出来事がすべて現在形で描かれています。主の言葉はしばしば二重の意味をもって語られ、霊的なことと字義的なこと、天上のことと地上のこと、将来のことと現在のことと混ざり合っています。二つの例を見てみましょう。

(1)「ユダは……すぐ出て行った。夜であった」(ヨハ13:30)。文字通りそれは夜の出来事であり、ユダはまた引き返すことのなやみい霊的な闇の中に入り込んでしまったのでした。

(2)「わたしは地上から上げられるとき、すべての人を自分のもとへ引き寄せよう」(ヨハ12:32)。イエスの肉体は十字架に高く上げられ、同時に十字架を通して高く崇められました。

次の聖句の霊的意味は何でしょうか。

ヨハ13:10
ヨハ1:51
ヨハ5:25

イエスは永遠の命の祝福を現世に活かそうと望まれました。私たちは復活において死から命に移りますが、霊的意味において死んだ状態にある罪人も現世で永遠の命にあずかることができます(ヨハ5:24、25、3:36、6:54)。私たちがこの世で不死を受けるということではなく、神との生きた関係によって現在の生き方が変わるということです。そこでは「太陽に照らされた雪のように、私たちの心にある疑いや不満はイエスの御前に消え、『黙れ、静まれ』という御声によって、心に荒れ狂う嵐は静められる」(リチャード・フォスター『祈り——心の故郷を求めて』162 ページ)。

◆主の約束の成就をあなたは体験したことがありますか。

*本記事は、『聖書に見る偉大な祈り』からの抜粋です。

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