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再臨の時にイエスと再会するとの約束は弟子たちに慰めを与えましたが、それだけでは彼らの落胆した心を力づけることができないことをイエスは知っておられました。そこで将来与えられるべき祝福を現世でも体験できると約束されました。ご自分が去るにあたり、イエスは弟子たちに、「わたしがどこへ行くのか、その道をあなたがたは知っている」と言われましたが(ヨハ14:4)、トマスは全く知りませんでした(5節)。
6節でイエスが文字通りの父の家への旅から霊的な旅に話題を転換しておられることに注目してください。父の家に行くとは、単なるイエスの再臨という将来における経験ではありません。神とイエスに「信頼する」こと(1節)、つまり現世において神と一つ、イエスと一つになることが父のもとに行くことなのです。
ここに三位一体の神についての驚くべき事実が述べられています。聖霊を持つことは御子と神を持つことです。御子のうちには三位一体の神が宿っておられます(コロ1:19)。したがって聖霊が来られることは三位一体の神が来られることです(ヨハ14:23 比較)。聖霊が私たちの心に宿られるとは、イエスが私たちのうちに宿られることです。
イエスが去られることは「実際には離別ではなく、父、子、聖霊の臨在が永遠にわたって信者に保証される新しい時代の到来を意味するものだった」(ウォルター・スクラグ『レビュー』1980年11月27日)。
◆聖霊は私の耳を神の言葉に同調させてくださいます。あなたは今どのように神との親しい関係に入れるでしょうか。
*本記事は、『聖書に見る偉大な祈り』からの抜粋です。