神と神の完全な被造物【天における戦い】#1

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「神は愛です」(Ⅰヨハ4:16)。神がおられるところは、神の愛によって特長づけられています。そして神と共にいる人は神のご品性を誉めたたえつつ生活します。

しかし、ここに不可解なことがあります。神のみ前にいた天使、ルシファーは神の愛のご品性を疑いました。彼は少しずつ自分の不満をほかの天使に吹き込み、その結果、「天で戦いが起こった。ミカエル[イエス]とその使いたちが、竜[ルシファー]に戦いを挑んだのである。竜とその使いたちも応戦したが、勝てなかった。そして、もはや天には彼らの居場所がなくなった」(黙示12:7、8)。

今週(#1~#5、テーマ:「天における戦い」)は、「のちに悪魔、またサタンと呼ばれるようになる天使の起源、もとの地位、堕落」について学びます(『SDA聖書注解』第4巻675ページ)。この戦いに対する神の扱い方を見れば、神の愛のご品性がさらに明らかになります。あなたが自分の人生において、いかにこの大争闘に勝利するかを学びまた理解しはじめるとき、ルシファーが初めに反逆したその当時も、また今も、恐れるに及ばない存在であることを覚えてください。なぜなら、神の「慈しみはとこしえに」続くからです(詩107:1)。愛は神にとどまる人のうちに全うされるのです(I ヨハ4:17)。

以下の聖句を読んで、神の創造を描写するのに、どんな一つの言葉が繰り返し用いられているかを見いだしてください。この言葉は神のご品性をどのように表していますか。創世1:4、10、12、18、21、25、31

ダビデは詩編34:9[口語訳34:8]で、神の恵み深さを「味わい、見よ」(体験せよ)と勧めています。彼は詩編145:7で、人々がこの恵みを喜び歌うときが来ると述べています。「人々が深い御恵みを語り継いで記念とし/救いの御業を喜び歌いますように」。

地上において神の被造物に当てはまることは宇宙全体にも当てはまります。もし神がこの地球を「極めて良い」ものとして創造し、また人間を悪への傾向を持たない者として創造されたとすれば、天とその住民も同じ特性を持って造られたことは確かでしょう。

罪の起源が不可解な神秘であったとしても、特にどんな点が罪の全貌を知る手がかりを与えたでしょうか。次の聖句に鍵があります。

イザ14:12 ~ 15、創世2:16、17、3:1 ~ 6

◆ 神は宇宙の全被造物に強制的にご自身を礼拝させ、あるいはご自身に服従させ、あるいはご自身を恐れさせることがおできになります。しかし、神はひとりとして強制的にご自身を愛させることはおできになりません。愛し、愛されるという行為は自発的なものでなければならないからです。

◆ さて、私たちは毎日、どんなかたちで、神の愛によって与えられたこの自由を経験しているでしょうか。あなたはこの自由をどのように活用したり、あるいは誤って用いたりしているでしょうか。あなたの行動を動機づけている原則はどんなものでしょうか。少しきびしい質問ですが、自分に向かって問うてみましょう。わたしは神から与えられた自由をどのように用いているか、と。

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*本記事は、聖書研究ガイド2002年第1期『キリストとサタンの大争闘』からの抜粋です。

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