ルシファーの罪【天における戦い】#3

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イザヤ書とエゼキエル書とを比べて、ルシファーの罪がどのように描かれているか書き出してみましょう。

イザヤ書   明けの明星   天に上り神のようになる
エゼキエル書 美しさのきわみ 高慢になり堕落した

第一義的には、イザヤとエゼキエルはバビロンとティルスの王に呼びかけていました。しかし、それぞれの預言の一部はこれらの王以上に力ある者にしか当てはまりません。これらの預言の詳細は聖書の記述の性格を理解することによってわかります。神がダビデの王座の背後におられたように(イザ41:21、ゼファ3:15)、サタンもこれら異教の王たちの王座の背後にいました。イスラエルの王たちが彼らの真の王なる神の特徴を現すべきであったように、ティルスとバビロンの王たちも彼らを支配した者の特徴を現しているのではないでしょうか。ダビデの詩編が彼自身にないメシアの特徴について述べているように、これらの預言もまた、バビロンとティルスの王たちにない、ルシファーの特徴について述べていると考えられます。

イザヤ書14:12でルシファーに与えられている名称は、彼がかつて天で天使の指導者として占めていた地位を示しています。しかし、彼は被造物であるゆえに、その地位はつねに創造主であるキリストの地位よりも低いはずでした(ヨハ1:1 ~ 3、エフェ3:9、ヘブ1:2)。ルシファーはこの事実を認めようとしませんでした。

◆ 神から豊かに与えられていたにもかかわらず、ルシファーは満足しませんでした。彼はさらに求めました。初めから完全な者に造られていた彼でさえそうでした。ルシファーの堕落は、初めから罪深く、利己的で、欠点だらけの私たちに、自己高揚、高慢、貪欲に陥る危険性を教えているのではないでしょうか。

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*本記事は、聖書研究ガイド2002年第1期『キリストとサタンの大争闘』からの抜粋です。

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