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サタンは天において、神だけがお受けになる礼拝を自分にも要求しました(イザ14:12 ~ 14)。それでも足りず、彼は地上で神の御子に自分を礼拝させようとしました。サタンは「世のすべての国々とその繁栄ぶり」と引き換えに、キリストに自分を礼拝させようとしました(マタ4:8)。
しかし、それらは本当にサタンのものだったのでしょうか。そうではありません。それらは「盗まれた財産であった。しかし、それらの財産がサタンの手中にある限り、彼はそれを自分のために用いて取引しようとした。キリストが真の所有者であった。その所有権は、彼が『万物』を創造された事実に基づいている(ヨハ1:3)。キリストは一度もその権利を放棄されなかった。サタンの主張と争うためにイエスが来られたことを、サタンは知っていた。そこで、彼は争うことなく、むしろ条件つきで、それを譲渡しようとした」(『SDA 聖書注解』第5 巻314 ページ)。
荒れ野におけるイエスの3番目の試みは、彼が世の所有者であることと関係があります。創造者としての神の御子の地位は大争闘におけるもう一つの争点です。
1. サタンは並ぶもののないキリストの地位を疑いました。
2. サタンは三位一体の神としてのキリストの地位をねたみ、地上でキリストを屈服させることができると考えました。
3. サタンは神としてのキリストが被造物から礼拝を受けるにふさわしい方であることを知っていました。キリストに自分[サタン]を礼拝させることは、キリストに三位一体の神としてのご自分の地位を疑わせることを意味していました。
「サタンは、イエスが神のみ子であるかどうかを疑問にした。彼が即座に退却したことは〔マタ4:10〕、イエスが神のみ子であることを否定できなかった証拠である。神性が苦難の人性を通して ひらめいた。サタンはイエスの命令に抵抗する力がなかった。屈辱と怒りに身をふるわせながら、彼は世のあがない主の前から退かねばならなかった」(『各時代の希望』上巻145 ページ)。
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*本記事は、聖書研究ガイド2002年第1期『キリストとサタンの大争闘』からの抜粋です。