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先週の研究(#6~#10、テーマ:「大争闘の争点」)では、天におけるキリストの地位が大争闘の争点の一つであることを学びました。サタンはキリストが父なる神と同等であられることを認めようとしませんでした。天からこの世に追放されたとき以来、サタンはさらなる熱意をもってこの問題と取り組んでいます。彼はキリストにだけ与えられた役割を奪おうとしています。この試みはサタン自身とその代理者によって、様々な形で表されてきました(イザ14:13、14、エゼ28:2、6、Ⅱテサ2:3、4 参照)。
Ⅰヨハネ2:18~ 23 には、反キリストのことが単数形と複数形で語られています。単数形の方は、初めからキリストに反対してきた反キリストであるサタンをさしています。
サタンはまた特定の人間や組織を通してキリストとそのあがないの働きを妨害します。反キリストはヨハネの時代以来、至るところに見られますが、特別な意味で、神とキリストだけに属する役割や特権をわがものとする教会において出現しています。
マタイ16:13 ~ 17 で、ペトロはイエスが「メシア、生ける神の子」であることを告白しています。
イエス・キリストは永遠の言なる神、三位一体の神の第二位格、父なる神と同時に存在し、永遠に共存し、同等のお方です。イエスは被造物ではなく、父なる神と共に永遠の昔から存在されました。したがって、被造物とは完全に別の領域に属するお方です。イエスは三位一体の神の一員であって、創造者です。ルシファーを含めて、ほかのすべてのものは造られたものです。キリストとサタンの違いは有限と無限の違いと言うことができます。ペトロと同様、サタンもキリストの地位について十分知っています。しかし、ペトロと違って、サタンは絶えずキリストの地位を奪おうとしています。
マタイ6:24でイエスは、「だれも、二人の主人に仕えることはできない」と言われました。これはどんな意味か考えてみましょう。
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*本記事は、聖書研究ガイド2002年第1期『キリストとサタンの大争闘』からの抜粋です。