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サタンは大争闘の中でカインを用いて、(1)偽りの礼拝制度を作り出し、(2)人間同士が互いに敵意を抱くようにしました。どちらも愛の戒めに背くことです。前者は神に対する戒めに背くことであり(出エ20:3~11)、後者は同胞に対する戒めに背くことです(出エ20:12 ~ 17――マタ22:37 ~ 40 参照)。
偽りの礼拝制度―「時を経て、カインは土の実りを主のもとに献げ物として持って来た。アベルは羊の群れの中から肥えた初子を持って来た。主はアベルとその献げ物に目を留められたが、カインとその献げ物には目を留められなかった」(創世4:3 ~5)。
「カインとアベルは、終末に至るまで世界に存在する二種類の人々を代表している。一方は罪のために定められた犠牲を受け入れるが、他方は、あえて自分の功績にたよろうとする。……
カインの模範に従う礼拝者は、世界の大半をはるかに越している。というのは、ほとんどすべての偽りの宗教は、人間自身の努力によって救いを得ることができるという同じ原則に基づいているからである。……人類は、自分を再生させる力を持ち合わせない。それは、神に向かって向上するのでなくて、サタンのほうへ堕落する傾向がある。キリストだけがわれわれの希望である」(『人類のあけぼの』上巻68、69 ページ)。
人間同士の敵意―「カインは弟アベルを襲って殺した」(創世4:8)。
カインは神もアベルも愛していませんでした。愛のないところには、罪がはびこり、サタンを喜ばせます。カインは愛の欠如が命を損なうことの実例であり、キリストは愛が命をあがなうことの実例です(ロマ5:8 参照)。
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*本記事は、聖書研究ガイド2002年第1期『キリストとサタンの大争闘』からの抜粋です。