ヨブー試練における勝利【苦難の中の信仰】#26　

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普通の人々が普通でない戦いにどのように勝利したか

聖書はサタンによって苦しめられた人々の記録で満ちています。ヨブ、アブラハム、ルツ、ダニエル、エステルは大争闘において決定的な勝利をおさめました。苦痛、悲しみ、混乱、誘惑、死の危険に直面したときにも、これらの人たちは危険を顧みず、信仰をもって立ち向かいました。それは彼ら自身の力によるものではなく、危機に際して彼らのうちに働いてれた神の恵みによるものでした。

めざましい方法で救いの歴史に貢献した人たちの生涯について学ぶとき、次のことを心にとめてください。「自己の不十分さをよく自覚して、神を指導者とし、力の源として信頼する者を、神は、最も効果的にお用いになる。神は、彼らの弱さを神の力に結びつけて強くし、彼らの無知を神の知恵に結合して、彼らを賢くなさるのである」（『人類のあけぼの』下巻199ページ）。

ヨブの生涯は大争闘において、サタンがどのように神の民を攻撃の的にするかを示す明瞭な例です。サタンがヨブを試みようとした理由と、神がそれを許された理由を考えてください。

ヨブ1：6 ～ 2：10

第２の試練の後で、「ヨブはその悲嘆のゆえに信仰の岐路に立たされ、神についての数々の誤った考えを打ち砕かれるに至った（たとえば、神はあなたを富ませ、つねにあなたを悩みや苦しみから守り、あなたの愛する者たちを守られる、というような誤解）。ヨブは神に対する信仰の基本に立ち帰らされた。彼には二つの選択肢しかなかった。（1）神を呪って、信仰を捨てるか、（2）神に信頼して、神の力によって信仰を持ち続けるか」（『ライフ・アプリケーション・バイブル』845 ページ）。

経験に基づいたキリストとの関係の上に築かれていない信仰は、苦しみに遭うとすぐにしおれてしまいます。しかし、真の信仰は苦しみによっていっそう強められます。そのような人は、神との過去の経験によって、生き残る唯一の道が神の御手に信頼することにあることを知っているからです。

次にあげる聖句はヨブの信仰を表しています。ヨブ13：15、19：25 ～ 27、23：10

ヨブの物語の真ん中に、神に対する彼の確信が表明されています（ヨブ19：25 ～ 27）。これらの聖句に見られる確信に満ちた彼の言葉は驚嘆に値します。なぜなら、彼は自分が試みられている理由を知らなかったからであり、また神がこれらの災いを自分に下しておられるのだと考えていたからです。それにもかかわらず、すべての疑問が解けた日には、神が自分の傍らにお立ちになるという確固とした信仰をヨブは持っていました。このように、ヨブは聖書の中で肉体の復活を信じた最初の人物のひとりでした。