「成し遂げられた」【イエスの勝利】#49

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十字架は大争闘においてサタンに勝利するための神の計画の中心でした。なぜなら、もし十字架がなければ、宇宙はサタンの反逆の本当の意味を知ることがないからです。十字架上のキリストの御業は三つの言葉に要約することができます。それらは、啓示、あがない、解決です。

啓示―十字架は神のご品性を啓示しています。ルシファーは神が専横な支配者であると主張します。しかし、十字架は全宇宙の前に神の愛の偉大さを明示します(ロマ5:8、ヨハ3:16)。

十字架はまた、神の律法が不変であることを啓示します。もし律法が変更可能であったなら、罪もなければ、キリストが死なれる必要もありませんでした(ロマ3:25、26)。

あがないー人間は罪のゆえにサタンに支配される者となりました。サタンはこの世が自分のものであると主張します。しかし、神は「わたしたちを闇の力から救い出して、その愛する御子の支配下に移してくださいました。わたしたちは、この御子によって、贖い、すなわち罪の赦しを得ているのです」(コロ1:13、14)。この血は、イエスが「十字架にかかって、自らその身にわたしたちの罪を担って」くださったときに流されました(Ⅰペト2:24)。神は十字架によって「世を御自分と和解させ」てくださいました。「罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです」(Ⅱコリ5:19、21)。イエスが、御自分が「多くの人の身代金として自分の命を献げるために来た」(マコ10:45)と言われたとき、十字架が人類のあがないを完成することを確言しておられたのです。

解決―神が大争闘に勝利するためにも、罪の問題は完全なかたちで解決されなければなりません。カルバリーはこの世の君、また「死をつかさどる者、つまり悪魔」(ヘブ2:14)であるサタンを王位から退け、「無力な者」(Ⅰコリ1:28)としました。サタンは最後には「火と硫黄の池に投げ込まれ」ます(黙示20:10)。

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*本記事は、聖書研究ガイド2002年第1期『キリストとサタンの大争闘』からの抜粋です。

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