暗闇の世界の支配者【内なる戦い】#53

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パウロは善悪の戦いをどのように描いていますか。

エフェ6:10 ~ 12

まずエフェソ1:18~21で、パウロはエフェソの信徒に対して、キリストの復活において現された神の力を体験するように祈っています。次に2:1~ 7で、彼はエフェソの信徒に対して神の力を体験するように再度勧めています。神はキリストを死者の中から復活させられました。同じように、神はエフェソの信徒を罪にある死からキリストにある新しい命に復活させることがおできになります。最後に、パウロはその手紙を結ぶにあたって、エフェソ6:10~2で、彼らがこれからの生涯をこの復活の力に信頼して、「暗闇の世界の支配者」および「天にいる悪の諸霊」(12 節)と戦うように勧めています。

「暗闇の世界の支配者」の中には、神は死んだ、罪というものはない、あるのは失敗だけだ、と主張する人たちがいます。また、社会的に受け入れられた原則は神の標準にまさる、と考える人たちがいます。さらには、死は新たな命の始まりであり、恵みは人間をあがなう神の特性などではなく、むしろ自分自身を救うために人間に備わった能力に過ぎないと主張する人たちがいます。

このような誤った主張は大争闘の場面でどんな役割を果たしているでしょうか。

悪魔の働きに関しては疑いの余地がありません。悪魔はあらゆる手段を用いて、政治的、司法的、心理学的、科学的、超自然的な支配と権威に影響を与え、人々を神から引き離そうとします。サタンの策略はパウロの時代においては大いに効果的でした。現代においても同じです。なぜなら、現代人の多くは、文字通りの悪魔などは現実には存在せず、そのようなものは科学的に無知な時代からの迷信に過ぎないと信じているからです。自分よりも強いことがわかっている相手と戦う人はいません。ましてや、存在しないと考えている敵と戦う人などいません。

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*本記事は、聖書研究ガイド2002年第1期『キリストとサタンの大争闘』からの抜粋です。

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